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まちあるき点検(私の復活宣言)

去年の私には、絶対にできない仕事を引き受けました。これは私の復活宣言です。

今日の仕事は、「横浜市バリアフリー検討協議会まちあるき点検」です。指定された駅周辺を利用者の皆さんと一緒に歩き、歩きづらい場所、使いづらい公共設備をチェックして伝えるというものです。

私は、障がいのある人が利用する事業所の経営をしています。今日は、事業所の利用者2名と一緒に参加をしました。

駅の点検

駅に集合したあと、小さなグループに分かれました。そこにそれぞれコンサルティング業者の担当者がつき、その担当者と一緒に話をしながら進めます。

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まずは駅の構内の確認で、車いすの人が切符を買うときの状況を確認します。確認すると、足元の奥行きが浅く、券売機に近づくことができないことがわかりました。

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また、駅のエレベーターは上半分が透明で、下半分が覆われています。車いすに乗った人からは、エレベーターに人が乗っていることがわからず、ドアの前で鉢合わせすることがありました。

道路の点検

その後、地上に出て、駅周辺を歩きました。するとある店舗の入り口にあった排水溝に車いすの前輪がはまってしまいました。これはよくあることです。

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道幅の点検

今日お手伝いをいただいたもう一人の利用者は、身体的な介助は不要です。しかし、一人では歩くことはできず、つねにガイドヘルパー等が付き添って歩きます。歩くときは、横に二人分の幅が必要です。歩道が確保されていない道路をあるときは、前から人が来てしまうとすぐによけることができません。さらには車の往来もあり、危険なところがありました。

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点検中

見た目には、介助が必要に見えません。前から人が来たとき、その人からは、なぜよけないのか、と思われてしまうことがあります。そのような苦労も、市の担当者やコンサルティング業者の方にお伝えをしました。

私、完全復活!

私は長いこと腰痛がひどく、今年の3月に手術をするまで、長時間歩くことができませんでした。手術後は、散歩を増やし、徐々に歩けるようになりました。今日は、術後、利用者と初めての外出です。これは、私の完全復活です。

ただし、若いころのようにはいきません。若いころは、車いすの利用者と街に出ることがまったく苦になりませんでした。しかし、50代半ばになると、なだらかな坂も辛いです。これからは、高齢の方が高齢の方の介護をする時代です。まちあるきも、その視点が必要です。私も、今日、そこに気がつきました。


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