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自立とは、自分で自分の人生を楽しくすること

早稲田大学エクステンションセンター中野校で開催されていたアドラー心理学実践講座が11月21日(木)に終了しました。今回はワークが多く、ワークにより自分を客観視することができました。また客観視することで、自分は何をすることが幸せなのかということについて考えることができました。

さて、私が仕事する障がいのある人への支援場面において、いつも悩むことがあります。それは、どうあることがその利用者にとって幸せなのかということです。そのひとつの指標として一人でいるとき、支援者から言われることなく自主的にどのようにすごしているかを観察します。

たとえばグループホームで観察をすると、テレビやゲームに夢中になる、絵や字を描く、誰かをつかまえて話をする、寝る、何もしないなどさまざまです。判断に困ることは、テレビやゲームなどを本当に楽しんでいるかということです。子どもの頃にご家庭で親から「テレビでも観ていなさい」と言われたことで、テレビは観なければいけないものだと思い込んでいたということがありました。また、おしゃべりも常に支援者が話をできるとはかぎりません。話す相手がいないと、ただ座っているだけということになってしまいます。

ご家族や学校の先生は、できるだけ自分でできることを増やすように指導しているといいます。しかし、私の経験では他者が介入できることを支援するのは容易です。たとえば入浴や食事、排泄の支援などです。しかし、反対に他者が介入できないことは支援が困難です。その他者が介入できない支援とは、自分で楽しみを見つけるということです。

障害福祉サービスにおいては「自立」という言葉をよく使います。そのわりに「自立」の定義は人によってさまざまです。ある程度、福祉サービスが整った現代においては、自立の一つとして、自分で楽しく暮らす自分の趣味を見つける、ということを幼少期から意識していくと良いのではないかと思います。



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