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お袋との再会とデジタル面会

私のお袋は、特別養護老人ホームで生活をしています。昨日、2ヶ月ぶりに顔を見ることができました。ただし、ガラス越しです。

面会制限

一般的に老人ホームでは、インフルエンザの流行期間中は、面会が制限されます。しかし今年は、コロナウイルの影響で、いまだ面会制限が続いています。

私は、面会制限がなければ、週に3回程度、顔を出します。面会制限が始まると、週の半ばにホームに電話をして、お袋に取り次いでもらい、買物の希望を聞きます。それを週末に届けます。

先日、お袋と話をしたとき、同じ棟で生活をする男性が、急に家族が会いに来なくなったことで体調をくずしていると言っていました。お袋のホームは、そのような方が増えてきたということで、窓ガラス越しの面会を始めました。

窓ガラス越しの再会

お袋のホームに行くと、ホーム裏手の搬入口に案内されました。そこで待っていると、ホームのケアマネジャーが車いすを押して、お袋を連れて来てくれました。また、ケアマネジャーがドアを数センチだけ開けて、それを手で押さえていてくれました。

お袋とは、久しぶりの対面です。しかし、私たちの会話はほんの一瞬で終わります。そんなものです。私から、特に話をすることもないし、お袋も、「あんた、腰、気をつけないさいよ、じゃあね」それだけです。あまりにもあっけないので、ケアマネジャーが驚いていました。

そのあと、私はその場で、娘にLINEのビデオ通話で電話し、スマホをガラス戸の隙間からお袋に渡しました。お袋は、孫の顔を見てボロボロ泣いていました。きっともう少しの辛抱です。また会えます。

これからの面会

これからもインフルエンザの流行中は面会禁止になります。また、祖父母と孫が遠く離れて暮らす家族が増える中では、デジタルデバイスを使った面会というサービスも必要になっていくことでしょう。

日常業務がある中での配慮、ホームのみなさんに感謝です。

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