家族のこと

ご先祖様を思う日

毎年1月3日はご先祖様を思う日です。母方の祖母の命日にあたります。それが縁で母方の親戚が、お墓参りの後に兄貴の家に集まるようになりました。今日はお袋と90になるお袋の兄貴が久しぶりの再会をはたしました。

お袋にとっても、お袋の兄貴にとっても今日の再開はとても意味のある再会になります。まず、昨年はお袋も兄貴も体調が悪く、外に出られず、会うことができませんでした。また、お袋は去年の5月に、兄貴は12月にそれぞれ別の特別養護老人ホームに入居しました。さらに、兄貴の家に集まるのは今日が最後になります。今月いっぱいで40年近く住んだ兄貴の家が壊されてしまいます。

お袋も兄貴もホームに戻る都合で、二人が一緒にいる時間は1時間ぐらいしかありませんでした。そのあいだ二人は、いかに老人ホームというところが住みづらいかということについて語り合っていました。お袋は食事がまずいと言えば、兄貴は食い意地がはっているからだと返し、兄貴が自由に酒が飲めないと言えば、お袋は酒癖が悪いから止められるんだとつっこんでいました。

ここ数年、お袋とお袋の兄貴が交互で体調が悪く、ほとんど会話らしい会話をしているところ見ていませんでした。文句ばかり言っていった二人です。でもここ数年で一番元気でした。

別れぎわ、お袋と兄貴が涙を浮かべていたと一緒に行った私の家族が教えてくれました。

お袋の兄貴の家は玄関まで長い石段のため、玄関にたどり着くまでが大仕事でした。結果、年に一度ぐらいしか行き来がありませんでした。今度はお互いの老人ホームなのでその分訪問しやすいのではないかと思っています。


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