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スモールステップでデジタル・ディバイドを克服

4月から私の社会福祉法人では既存のシステムを2つリニューアルします。さらに新しいシステムを3つ導入します。それに向けて、毎日、IT企業の担当者と打ち合わせをしています。しかし言葉が通じません。

また、会社名と担当者を覚えられません。打合せをさせていただいている会社さんの内、ほとんどが直接お会いすることなく、パソコンにお互いの顔を映してパソコン上で打ち合わせをします。慣れれば便利だとは思います。しかし、誰と打ち合わせをしているのか、頭に残りません。

さらに会社名も提供されるシステム名もみんな英語です。会社名と担当者名と契約内容が一致しません。打合せでは、しばらく黙って、この人はどこの誰で、何の契約をする人なのか探る時間が必要です。

打合せの内容です。来年度から、法人のホームページをリニューアルします。スマホ対応とサイバー攻撃からデータを守る対策です。また、社内LANも安全対策を強化します。新しく導入するシステムは、防犯カメラの映像を遠隔で確認すること、従業員(支援者)の勤怠管理、さらに利用者の利用状況と支援関係の書類をすべてインターネット上で管理するシステムの導入です。すべてがインターネットでつながり、個人情報法を効率的にやり取りすることができます。便利になる分、安全対策を強化するということです。

数年前まで、行政による指導監査は、すべての書類を印刷して紙で保存することが求められていました。おかげでファイルだらけになっていました。それが昨年の監査から、データ提出で良くなりました。監査ではデータが閲覧できるようにパソコンを用意してくださいと言われます。私の法人がIT化を進める要因の一つです。

今週は、毎日、何かしらのシステムの説明を受けていました。そこにはスモールステップなんてどこにもありませんでした。来週は、基盤となるデータを作成し、従業員への説明が始まります。どのように教えていくか悩むところです。

現代の福祉サービスとITは大きな関係があります。ITスキルがないと福祉事業所は経営できません。すべての報酬はインターネットを通じて行われます。また、利用者との関係が契約になったことにより、正しい情報をよりわかりやすく、それをインターネット上で公開しなければいけない義務があります。

しかし官庁が急速にIT化を進めたため、事業所や従事者の中にはデジタル・ディバイドという問題が発生しています。情報リテラシーと呼ばれる知識や技術が追い付かない問題です。私の法人にはパソコンに対して苦手意識を持っている支援者がいます。来週は、スモールステップで、パソコンに慣れる、パソコンって便利、と思ってもらえるところから始めなければいけません。

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