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防災週間/私たちにできること

毎年、09月01日をはさむ一週間が防災週間です。今年は08月30日から09月05日までが防災週間になります。そこで、福祉事業所における防災対策について書いています。

まず、障がいのある利用者の中には、上履きのまま外に避難することが苦手なため、建物から屋外に避難する避難訓練が苦手だということを書きました。一昨日は、災害時用の食料はいつ何を食べるか献立があった方が良いということについて書きました。昨日は、臨場感のある防災訓練について書きました。今日は、最後に東日本大震災後に感じたことを書きます。

東日本大震災のころ、毎週日曜日がグループホームの宿泊勤務でした。その日は午後から、入居者と一緒にコンビニに買物に行きました。気がつくと一人の方がレジで戸惑い、私に手招きをしていました。私が近づくと、レジ脇の小箱を指差して言いました。
 「髙橋さん、これ募金の人だよね」
そう云うと、今もらったお釣りを小箱の中に入れました。

その話をグループホームに戻ってから他の入居者にすると、他にも募金をしたいという人が何人もいました。あの状況の中、テレビから流れる被害状況を見て、自分も何かしたいと思う入居者がたくさんいました。

また、震災後に地域の防災拠点の集まり等に参加したときのことです。障がいのある人達が避難所でどのように過ごすかということが課題になりました。そこで提案させていただいたことは、何か役割をくださいということです。ただ避難所に避難しているのは苦手です。そこで役割を見つけて活動したほうが元気に過ごすことができます。

障がいのある仲間たちも、何かしたいと思っています。しかし、地域の人たちは何をお願いしてよいのかわかりません。そこをつないで、防災拠点や避難所で力を発揮できるようにコーディネートするのが私たちの役割になります。

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