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メリルの第一原理を事例検討会に応用する(教える技術 6回目より②)

01月09日(木)から早稲田大学のエクステンションセンター中野校で向後千春先生の「教える技術」が始まりました。(02月13日で終了)今回もそこで学んだことを障がいのある方への支援場面で活用すること、また支援者の働き方改革への活かし方を考えて書いていきます。

6回目(最終回)は、コースのデモンストレーションでした。そこで学んだ「メリルの第一原理(First Principles of Instorucution)」を応用した、学習目的とした事例検討会の見直しについて書きます。

福祉分野においては、問題解決とは別に支援者のスキルアップを目的とした事例検討会を開催します。しかし、参加中の様子や事後のアンケートを見ると、参加者によってその関心具合に温度差があります。

メリルの第一原理は、参加者の学習を促進する原理として次の5つを挙げています。
 1.Problem(現実世界の問題を取り上げる)
 2.Activation(すでに持っている知識を活性化する)
 3.Demonstration(学習内容をデモンストレーションする)
 4.Application(新しい知識とスキルを問題解決に使う)
 5.Integration(新しい知識とスキルを日常生活に活用する)

私たちが実施している、スキルアップを目的とした事例検討会が成果をあげられない一番の原因は、年間計画にあり、それを遂行することに意味を見出しているところにあります。

メリルの第一原理になぞれば、まず問題があり、問題を中心に置きます。しかし、スキルアップを目的とした事例検討会においては、問題のしぼり方に甘さがあります。問題を標準化しすぎて曖昧になり、現実性に欠けています。その後はベテランが持論を展開しすぎる傾向にあります。

メリルの第一原理を意識することで、問題を絞る、持っている知識を活用しロールプレイングを行う、さらにはそのフィードバックを行いそれに基づき配役をチェンジする、実践で活かしそれをフィードバックするといったコースを組むことができます。

毎年、秋から年末にかけて区の事業としての事例検討会が行われます。その際に活かせるように準備して提案をします。

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