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利用者さんの呼び方について その3(最終回) ニックネームで呼ぶ

一昨日、昨日に続いて、障がいのある方が利用する事業所における名前の呼び方について考えます。

まず、○○ちゃんと呼んだり、呼びすてにすることがなぜ問題なのかという点について書きました。問題なことは支援者が意識していないところで利用者さんを傷つけてしまったり、操作してしまっていることです。さらに、〇〇ちゃんと呼んだり、呼びすてにする方が良い関係が築けると思っていることです。

次に、社会的な視点や、事業所内の人間関係という視点から、「さん」で呼ぶことの必要性を述べました。

最後にニックネームについて考えます。

最近では、ニックネームで呼び合う企業も増えています。だから福祉サービスの事業所でも、ニックネームで呼ぶこともありなのではないかという議論がありました。

ニックネームで呼び合う場合、企業と福祉サービス事業所では大きな違いがあります。それは自分で自分のことを何と呼んで欲しいか主張ができる点です。

私の事業所の利用者さんの中には、映画やアニメやドラマに影響されて、自分のことを「ジョニー」と呼んでくれとか、「乱太郎」と呼んでくれとか、日替わりで呼び名を変えてくる方がいます。支援者は覚えられずに苦労します。普通に名前を呼んでも振り向いてもらえません。そんなやりとりがまた楽しさだったりします。

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