各ブランドの動きから見えてくるダイレクト販売のあり方

コロナ前から急成長してきたEコマース、コロナでその成長が加速したのは自分の購買行動を振り返っても分かる。アマゾン、Walmartをはじめ、、、(僕はこの二つ+Targetからしか買っていないです。)お店に行かずに商品を購入。価格が安い、配送料がかからないを基準にこの三つから購入先を選んでます。食材はインスタカートを使って購入たまにグロッサリーに行き購入。というパターン。

グロッサリーに行った時、インスタカートで働くスタッフの動きを見て、「どんなけ効率悪いねん!」とツッコみたくなる効率の悪さ。そして購入時にしっかりチップを渡さないと永遠に注文が届かないというチップ文化のあるアメリカならでわの現象も起きている。悪知恵の働く消費者はチップを多く払い、後でキャンセル!インスタカートなどのビジネスは人に頼る部分が多すぎる為、収益化が非常に難しい。

その点、ウォールマートは店舗をフルフィルメントセンター(FC)として活用し始めている。ARを活用し商品がどこにあるか手持ちの端末で分かるようになっているアプリの開発に力を入れており現在数店舗でテスト中だったり、実店舗を活かしマイクロFC化を進めて、自動でロボットが商品を集め効率化をめざしている。米国内に4,700店舗以上持つWalmartの強み。(ちなみにアマゾンやFreshDirectはセントラルフルフィルメントセンタ(CFM))

ここから魚の目で業界の流れを見ていきたいと思います。
今ECはどうなっているのか、メーカーはどうしているのか。
今までAmazon一強だったEC業界に変化が!

ECの強者は紛れもなくAmazonであり、向こう数年、もしくは数十年は変わらないと思いますが、シェア2位につけているのが実はWalmartではなくeBayではなくShopifyというデータ。これは何を物語っているかというとブランド各社や個人が自分のECサイトを作りそこで商品を売り始めてるんですね。

え!?何で????
だってAmazonが人集めしてくれるんでしょ?Walmartが勝手に僕らの商品プロモーションして売ってくれるんでしょ?何でわざわざ自社サイト作って投資してやるの?

他社のプラットフォームにっ頼る、グロッサリーで商品を売ることでの弊害って何ですか。それは紛れもなく消費者との距離です。一昔前の八百屋さんは近所のお客さんと毎日顔を合わせて会話をして、お客さんのリクエストに応えて商品を調達してということをやってました。サザエさんのサブちゃんもサザエさんの家に行き、家族構成も全て理解して、サザエさん家族が何が欲しいか、そろそろ醤油が必要なタイミングじゃないか、「カツオがそろそろ中学進学かぁじゃあこんなものが必要じゃないかなぁ」ということをしっかりわかってました。しかし、他社のプラットフォームで販売、グロッサリーで商品を販売しているとお客さんの好、我々に何を求めているのか分からないんですね。データが取れないんです!
自社サイトだとブランドのストーリーテリングが出来て我々が誰なのか、何を目指しているのかということを発信できるんですね。「おまえだれやねーん!」って言われないんです。その為、好きな人、興味がある人は寄って来てくれるんですね。

だから、各社自社サイトに力を入れ始めたんです。

例えばNike、同社はDtoCビジネス比率が2020年で売上全体の33.1%、今後この比率を50%まで引き上げる目標を掲げてます。その為、今年3月に計15社を超えるの小売企業との取引を停止。アディダスやアンダーアーマー、リーバイスなども同じ動きを取っている。消費財メーカーでも同じ動きが出ており、ペプシコも自社のECサイト(pantryshop.com, snacks.com)を運営し始め売上が2倍以上に拡大したという。ユニリーバもダラーシェーブクラブ(dollarshaveclub.com)を買収、P&GもEC 30(ec30clean.com)を買収してよりDtoCビジネスに力を入れている。

フルフィルメントをしてくれる外注業者、様々なソフトの充実で誰もがブランドオーナーになれる時代、もっともっと新しいブランドのが出現してくる中、各メーカーの課題はどのように消費者と繋がれるか、それぞれの消費者にとって八百屋さんやサブちゃんにっどうやったらなれるのかを考えていく必要がある。

こんなところで話を締めたいと思います。

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