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#2 秋の養生

※このコラムは2020年に執筆したものです
秋は中医学の視点で言えば「乾燥」しやすい季節です。
そのお蔭で洗濯物は直ぐ乾きます。でも人間の体は乾燥すれば、粘膜が弱くなり、直ぐ病気を招いてしまいます。例えば、喉の痛み、鼻水、鼻づまり、目の乾燥、長引く咳(痰のからむ咳、空咳)、喘息、口内炎、皮膚の痒み、便秘など。

土が乾燥すれば水を与えればよいですが、体が乾燥したら足りない分は水を飲めばいいでしょうか?答えは「ノー」です。

まず、水の飲み方です。人間の体はロボットとは違います。科学的、数学的な1+1=2ではありません。

生活環境、食生活習慣、体質によって個人差(内臓の強弱)があります。例えば、夏に同じ環境で生活する二人の兄弟が同量の水を飲んでも、違う量の汗をかくこともあります。または、水を飲めば浮腫む人、水を飲めば一日の便の回数が増える人、水を飲めば吐く人もいます。
足りない分を足せばいいわけではありません。

時間と空間の影響も受けます、体は常に変わりますから同じ水でもいつどこで飲むかがポイントです。

次は、乾燥している体が必要なのは水ではなく、体を潤す成分です。水分を程よく摂って、胃を冷やさず、体を潤しておけば、乾燥の秋をうまく乗り越えることが出来、これから来る寒い冬のために身体にエネルギーを蓄えることができます。

このために、下記のような食物をお勧めします。

豚肉、鴨肉、魚介類、たまご、黒豆、黒胡麻、黒米、
ひじき、昆布、黒きくらげ、等、白胡麻、白菜、
キャベツ、百合根、白きくらげ、大根、れんこん、豆腐等。
または、漢方の補腎効能をもつスッポン、
カキ、冬虫夏草(漢方サプリメント)等です。

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