ホロライブが中国から撤退するようだ

天音かなたさん退院、桐生ココさん赤井はあとさん謹慎から復帰、そして病気の影響で3ヶ月近く休止していたさくらみこさんの復帰、2nd全体ライブ開催決定などここ最近のホロライブはめでたいニュースが多いです。(個人的なものを付け加えると百鬼あやめ嬢2週間ぶりの生存確認と、ときのそらさんとガッチマンVさん2度目のコラボ決定とかもある...)

さて、そんな中ですがとある大きなニュースも飛び込んできました。
カバー社 中国から撤退へ
まだ公式発表が無いので確定では無いですが、カバー株式会社は中国におけるVTuber事業から撤退するようです。大まかにまとめれば、各ライバーのBiliBiliチャンネル閉鎖とホロライブCN組の解散でしょうか。この中国からの撤退というニュースが朗報なのか悲報なのかというと私としては正直判断しかねるのでなんとも言えないですが、大きな転換であることは変わらないでしょう。

ホロライブと中国では度々騒動が起きていました。
・湊あくあさんがタピオカミルクティを「台湾」発祥のものとコメントを読み上げてしまい、それが台湾=独立国であるいう発言に見られBiliBiliアカウントがBANされる。
・兎田ぺこらさんがBiliBili製のニコニコに無断転載されたMAD動画をRTし中国で炎上する。
・癒月ちょこさんが「チベット」を国扱いしたクイズ問題を出してこれも中国で炎上する。
・桐生ココさん&赤井はあとさんがYoutube Analyticsで視聴者層の国別の分析をした際に台湾を国として扱ったデータを読み上げて中国で炎上。特に会長が叩かれる。

とまあ、所謂チャイナリスクというものを踏んで騒動が起きていました。
このような騒動が起こるたびに、中国はもう危ないから中国から撤退すべきという意見が強くなっていきました。
ただ中国から撤退というのは口で言うほど簡単ではありません。
考えられる懸念点としては大まかに以下の通りでしょう。
・中国でのBiliBili収益が0になる。
・CN組を解散させなくてはならない。
・中国からの反発が避けられない。

今でこそホロライブは国内人気の底上げ、EN組の躍進などで大きな収益を上げていますが、少し前のホロライブは非常に中国依存が高い状態でした(ライバーによっては収益の半分以上が中国の収益だったことも)。中国依存度は前述した理由により大分低下傾向にありますが、それでもやはり大きな収益であることには変わりません。それを捨てるというのは企業としてもそう簡単なことではないでしょう。
もう一つ難しい問題がCN組です。JP組とは基本的に関わらないため国内での知名度はそれほど高くありませんが、ホロライブCNと言うグループが存在し、現在6名が在籍しており、BiliBiliを中心に中国で活躍しています。もし中国から撤退となると彼女らとの契約を解除してグループを解散させなくてはなりません。契約解除や解散は簡単に行えるようなイメージが何となくありますが、実際かなり難しいです。ちゃんと正当な理由を用意し、会社都合の場合は報酬の支払いやアフターフォローなどをしっかりとしなければいけません。また少なからずグループの解散は会社にとってマイナスイメージがついてしまいます。

ただ、今回カバーは中国撤退に踏み切るようです。様々な理由があるでしょうがおそらく大きな理由の一つとして、BiliBiliの配信権限がBANされているライバーが多数いることでしょうか。というのも、桐生ココさんが復帰する旨のツイートを行った時に全員ではありませんが、多くのライバーが「おかえり」とリプをしました。ところが、そのリプをしたライバーのBiliBiliの配信権限が次々とBANされてしまい、まともに中国での活動ができる状態ではなくなりました(というか会長&はあちゃまの騒動が起きてからまともにできる状態じゃなかったけど)。おそらくこれでカバー社としても、今まで問題がありつつ何とか中国との関係を繋ぎとめていたけど、もはや回復不能なレベルまで溝が深まってしまったと感じたのではないでしょうか。

CN組ですが、残念ながらグループは解散することになるようです。日本人でCN組まで追ってる人はそれほど多くないでしょうが、ファンからすれば悲しいことに変わりありません。中国事業から撤退するのですからまあしょうがないです。6名に対しては「別企業への移籍」、「個人勢で存続」、「引退」の3つの選択肢を与え、今後も活動していくライバーに対しては権利譲渡及び安定するまでの支援を行うようです。まあ、グループ解散のアフターフォローとしてはこの上なく理想的なんじゃないでしょうか。

中国からの撤退が将来のホロライブにとって凶と出るか吉と出るかはわかりません。また、同じく中国に進出しているにじさんじやあにまーれにも影響するのか、今後どうなっていくのか一ファンとしては気になるばかりです。




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