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私は市役所に入って、
主事→主任→係長→課長補佐→課長と
ポジションを変えながら
過ごしてきたわけですが、

改めて思い返したときに

管理職になる手前の
係長のポジション(課長補佐含む)の
ときが一番大変だったなと
思っています。

ちょっと思い起こすだけでも
次々と記憶が蘇ってきました。

今日は係長の仕事について
思うままに書いてみたいと思います。


係長の仕事は何が大変かっていうと…

まずは、とにかく作業が膨大!

国や都に提出する書類や
庁内向けの資料作り、
委員会の資料、
主催会議の資料、
議会向け資料といった
作業がとにかく多い!


指示や相談が多い!

何か新しいことや変化することがあれば
必ず課長からの指示がくるし、
もちろん部下からの相談だってある。
部署によっては関係団体やら
住民からの相談も重たいものほど
係長に回ってくる。


調整が多い!

他部署との調整はもちろんだし、
地域から寄せられる意見の受け答えもある。
課のイベントの実質的な仕切りなんかも
係長ポストの仕事になる。


いわゆる通常業務と言われる
係の事業・業務を遂行することに加えて
とにかく周辺業務が多い!

そりゃぁ、これだけやってたら
残業だらけになるし、
心身ともに疲弊するよなって、
今思い出してもそう思います。


大変だけれど、
だからといって倒れるわけにもいかない。

というか、倒れても自分が後悔して
自分が苦労するだけで、
他の誰も得しない(損しないとも言う)。


そんな係長時代、
自分は何をやっていたかなと
ちょっと思い出してみました。


黙々と、淡々とやる

これが一番良かったように思います。

よくわけのわかんない調査ものとか
やってくるわけですよ、
重要な業務の締切に追われているときに…。

そこにいちいち腹を立てて
感情を荒立てていたら、
やってられなくなっちゃう。

とにかく感情の起伏を抑えること、
やってました。


出ない会議を作る

これ、会議の主催者には
本当に申し訳なかったのですが、

いくつかの会議を
欠席させてもらいました。

ほとんどが庁内会議です。

とにかく仕事が終わらないので、
心の中で「ごめん!」と言いながら
欠席をしていました。


他課への調査はできるだけやらない

これは相手を追い込まないために
強く意識していました。

できるだけ調査はしない。

電話で聞けることなら
電話で聞いちゃうし、
「念のため」の資料なら作らない。

それで課長と意見が相違することも
ありましたが、
とにかく庁内で資料作りを
投げ合うことを止めないと
係長の業務は減っていかない。

どうにもならないものを
のぞいて、
極力庁内調査を減らす努力を
していました。


部下との信頼を優先する

係の長として当たり前のことかも
しれませんが、

自分が忙しくなって余裕がなくなると
他人に目が行きにくくなります。

でも、やっぱり係員にとって
私は上司になるし、

私の仕事を助けてくれるのも
係員たちです。

ここの信頼関係が崩れてしまったら
仕事が回るはずもありません。

「この人と一緒に仕事して良かったな」
と思ってもらえるような上司でいること。

これは困難を乗り越えるために
絶対必要な条件だったと
今でも思っています。


ほかにも思い出せば
いろいろあったと思うけれど、
今日はこのへんで終えておきます。


係長ポジションの大変さって
自治体によっても違うのかな。

まぁ同じ自治体でも
部署によって違うことは違うのですが、

ちゃんとやろうと思えば思うほどに
このポジションは大変だったなと
記憶しています。


年度末業務と
来年度の準備と、
もちろん予算関連資料の作成と、

きっと今も係長ポストの
みなさんは業務にまい進している
最中なのでしょうね。

黙々と、淡々と、
頑張って欲しいと思います。

ふぁいと!




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