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思うにままならない仕事。そしてレジリエンス力


1月も後半に入ってきて、
自治体の来年度予算も
大詰めといった時期でしょうか。

コロナ対策に予算が振り分けられたり、

イベント開催の目処が立たなかったり、

さまざまな理由で、いつも以上に
「おもうにままならない」状況が
あるかもしれませんね。

苦労の多い日々を送っている職員の方々には
頭が下がります。

おつかれさまです。



思うにままならないからこそ


自治体の仕事って、
自由にできないことが本当に多いですね。

これって、
地域という「土地」で対象者がくくられている
特異な仕事だからという理由も
大きいのだろうと思っています。

民間の多くは「サービス」で
対象者がくくられます。

サービスに関心のある人、
サービス利用者、
潜在的なニーズ顧客…。

民間はそういった方々に向けて
力を注いでいくわけですが、

自治体の場合は
そこに住む人、通う人、訪れる人を全部!
が対象です。

だから、必然的にニーズが多方面に
拡散していっちゃうんですよね。

世代も嗜好も収入も全く異なる人たちを
まとめて対象にしていく。

だから、
「これって一体どうやったらまとまるの?」
なんて途方に暮れてしまうことも
しょっちゅうです。

ほんと、大変です。


でも、ふと冷静になってみると、

途方にくれちゃうようなものだから、
そこに「仕事」が生まれているんですよね。

難しいけれど、

途方にくれたくなっちゃうけれど、

でも、そこをあきらめずに
まとめようと働いてくれる人が
やっぱり必要だ。

ということで
自治体には仕事があるのだと、
そう思うのです。

だから、
おもうにままならないからこそ、
そこを仕事として任されているんだ。

このことを
忘れないでいてほしいなと思います。



あきらめないレジリエンス力が大切


自治体の仕事は
利害調整の場面が多くって、
そこで苦労することも多くあります。

私も苦労しました…。


でも、これが自治体の仕事の
大切なところでもあるのだろうなと、

そんなことを思いながら
私は頑張っていました。


ニーズは多方面に拡散しちゃうし、

分野だってほんとうに幅広い。

すんなりといくわけがないのだろうと
思うのです。


でも、
すんなりいくわけないからこそ、
そこを調整する仕事が私たちにあるわけで、

だから自治体職員は
あきらめては
いけない存在なのですよね。


レジリエンスという言葉がありますが、

自治体職員には大切な言葉だなって
そう思います。


あちこち調整しながら、
ベストは無理でもベターを目指していく。

そこをあきらめないで
続けていくことが
自治体に求められている仕事なのだろうと
思っています。

せめて、
同じ職員同士が対立することなく、
ベターな解を一緒に見出していくような
関係でいたいものですね。

そのためにも
お互いの強みを理解して
活かしあう風土が必要です。

(その話はいずれまた)


年度末に向けた業務処理と
新年度予算の詰め、
そして予算議会への準備など

多忙を極めている職員の方々も
多くいると思います。

全て100%じゃなくていいので、

自分を大切にしつつ、

あきらめないで進んでいってください。

応援しています。






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