はたちの頃
二十歳を迎えた皆さん、おめでとうございます。
恩師たちを同窓会に招待したのは、もう14年前。今度は招待してもらう側になるとは。感無量。
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はたちの頃。未来のために始めた塾講師。子どもを前にすれば、未来は吹き飛んだ。今日こそが人生だと気付いた。
はたちの頃。バイト代をはたいて世界を旅した。外から見るまで、自分が何者かも知らなかった。
はたちの頃。失恋を引きずり回し、友を呼びつけては朝まで湘南をドライブした。RADWIMPSを叫びながら。
はたちの頃。自由を手にした気がした。自分の無力さを知った。大人と子どもの狭間で、ぐらつく自分を保つのに必死だった。
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人生のステージが進めば、目に映るものは変わる。それでも変わらないのは、はたちの頃、目に焼き付けたもの。
はたちにしか、見えない景色がある。はたちにしか、感じられない歌がある。
人に逢うこと、本を読むこと、そして旅に出ること。
いつかどこかで、旅の話をまた聴かせて欲しい。
人生100年時代、4時40分。
そろそろ、夜が明ける。
《はたちの君へ贈るブックリスト》
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