見出し画像

野球で、人を救おう

こんにちは!
いしりょーです!

【野球で、人を救おう】
という本を読みました。
もうタイトルを見た瞬間に「これは僕に向けて書かれた本だ」と謎のロマンティックモードが発動してしまい、手に取りました。
著者は岡田真理さんという方で、スポーツライターとして活動すると同時に、NPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)を設立。
プロ野球選手や球団の慈善活動をサポートしたり、野球にまつわる社会貢献活動を展開されています。
「野球で、人を救おう」という理念のもと、寄付の文化を根付かせる為に活動されています。

本書では、「メジャーリーグと日本のプロ野球での寄付に対する意識の違い」から綴られています。

2013年4月。
当時、上原浩治選手が活躍していたボストンレッドソックスの本拠地・ボストンで爆弾テロ事件が起きました。
犠牲者が3名、負傷者は282名にものぼり、日本でも大きく報道されました。
レッドソックスは創立した頃から地域に愛されてきた球団。
他球団と比べても、より地元住民との絆も深いことで有名です。
そんなレッドソックスは、事件から1週間足らずで中断していた試合を再開。
来場したファンへ、チャリティーグッズを販売しています。
その収益は全て、被害者支援基金へ寄付されています。
さらには球団や選手会からも寄付金が出され、最終的には約220万ドル(約2億2000万円)が野球というスポーツを通して集まりました。
上原浩治選手も「球団の動きがとにかく早くて感心した」と当時述べています。



一方で日本はというと、東日本大震災の際、プロ野球の動向に関してこのような声が多く挙がりました。
「スポーツイベントは自粛すべき」
「今は野球なんかやっている場合ではない」
「節電が必要な中、開幕は遅らせるべき」
レッドソックスの迅速さと比べると、不測の事態に対し、いまいち1つになりきれていないということが見て取れます。
また、メジャーリーグでは、選手はシーズン中であろうと色んな場所に出向きチャリティー活動を行っているのに対し、日本のプロ野球ではそういった事例は多くはありません。
「プレーに集中したいから・・・」
「まだ結果を出していないから・・・」
といった理由があるそうです。
このように、日本でももっと「野球によって救われる人々を増やしたい」という思いでBLFを立ち上げ、挑戦されています。
野球ファンはもちろん、社会貢献に興味のある方には必読の書だと思います。

最後に、この本の中で印象に残った箇所、「まさに!」と膝を叩きまくった文をご紹介します。
「グラウンドの中の感動は選手がいくらでも届けてくれる。だったら私は、大好きな日本のプロ野球が人々のニーズと言われるまで発展する為に、グラウンドの外の感動を生み出す仕事がしたい。30年以上も野球に楽しませてもらっているので、野球の価値を高めることで野球に恩返しがしたい」
共感しかありません。
僕も頑張ります!
https://www.amazon.co.jp/野球で、人を救おう-岡田-真理/dp/4041087880


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?