現在使用中の鍋類とその選び方について

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まず「調理器具の種類の数だけそれに準じた調理方法があるということ」を念頭に置いて調理に当たってほしい。大は小を兼ねるというのは半分嘘である。兼ねられることももちろんあるが、小にしかない良さというものがある。お金を出してオールマイティなものを買うというのも手ではあるが、あくまでそれは総合値が高いだけであって、煮る、焼く、蒸す、揚げる、それぞれに最適な調理器具が存在する。しかしこれはちゃんと作るのであれば、買い揃えろといった類の文章ではない。一長一短がある、故にそれらの長所を愛せよ。そういうことである。

それを踏まえた上で現在使用中の鍋類について解説していく。

鉄製のフライパン。少量のソテー、一枚肉のグリル(二枚以上は分けて焼け)であればこのサイズが一番使い勝手が良い。焼く、ということに関して勝る素材はないように思える。というのも他の素材のフライパンだと家庭用のガスコンロでは火力及び安全装置の問題でしっかり焼け目がつかない。鉄のフライパンはプロ用とはよく聞くが、料理に対して苦手意識や面倒くさいという感情があるのならば、そういう人にこそお勧めしたい。そして焼く以外で使うな。味付けは塩のみ。一芸特化型のフライパンである。

テフロン加工のフライパン。フライパンのみでは1,500円程度で購入でき、これも安価。ポイントは蓋つきということ。前述の鉄製のフライパンと同じサイズである為、使いまわしが可能。オムレツだったりパンケーキだったりはこちらの方がおいしく簡単にできると思う。親子丼や中華丼、ちょっとしたスープもこれで作ってしまう。ちょい煮る関係も簡単に出来る。何より軽いし、洗いやすい。ここ重要。オムレツは鉄製のフライパンの方が、とも言われるが、おいしく簡単にできるということ、が重要である。それ以上を求めるならば、オムレツ専用のフライパン探しの旅に出てくれ。そしてわかったら教えてくれ。よろしく。

少し重めだけどこれがまた良い。比熱が高いので蓋を閉めたまま、十数分置いて余熱調理もどきも出来る。焼くと煮るを分けて作業するなら、少し大きめのこれが使いやすい。おいしく出来るし。汁椀って200㏄くらいしか入れないし、使い道少ないのであれば、ワンサイズ小さいのが良いかも。ワンサイズ小さいというだけで倍洗いやすいからやはり大は小を兼ねない。

以上が価格帯低めのラインナップ。特にAmazonは最低価格の物を(吟味した上で)買ったが、何ら問題はない。壊れる気配もないし、一万円くらいの万能フライパン(焦げ付いて仕方ない)を使っている実家の母が少し不憫に思える笑(その価格のフライパンを買い替えるのって勇気要るし)Amazonはある程度クオリティが担保されている(気がする)ので、極安品があるホームセンターより値段の張る調理器具屋より選びやすいと思う。

続いては価格帯高めのラインナップ。これらは料理し始めたあたりで買ったものなので当時の自分の浅はかさと共に紹介していきたい。念を押すが、器具は悪くない。長所を愛せよ。

仕上がるものに関しては最高なの。鍋の中で焼いた野菜、肉などをそのままスウプにしたり、蒸し煮からの無水カレエなんかも絶品。
この解説(https://jp.zwilling-shop.com/Kitchen-World/Inspiration/staub/staub_cast.html)も何度読み返したことか。ルクルーゼやバーミキュラなどと比較して一番技術の粋が集められた(ような気がしている)物を選んだ。
しかしサイズがいけなかった。煮込み料理をするには少し小さいし、普段の料理には少し大きくて重い。少なくともこれを使うときは背伸びをした料理の筈なのだから割り切って少し大きいサイズを選ぶべきだった。2~3人前用という表示に騙されてはいけない。当時の私は一つの鍋で料理を完結させようとしていて、煮る以外に焼く、蒸す、(主に米を)炊く、が上手に出来るものを、という条件で選んだ。確かに出来て、総合値の高さはピカイチだった。肉を焼いたらしっとり仕上げられたし、蒸し煮で野菜の調理も完璧だった。でも肉を焼いたらお米(当時炊飯器も兼ねて購入した)が食べたくなるし、そこまで作ったのならスープも欲しくなる。何でも出来るけど一つではどうしようもないということにしばらく経ってから気付いた。これは人は一人では生きていけない、という暗示なのかもしれない。そう気付かせてくれた鍋だった。

今では余熱調理でプリンも作るし、以前よりも料理に対して気合が入ってるから非常に重宝しているよ。ただこれは知っておいて欲しいと思って。

圧力鍋のURL(検索中)
時短調理の必需品だけれど、ここにミスリードがあって、長時間かかるものが中時間くらいになるのであって、短時間で作れるものは超短時間にはならない。ましてやその短時間のものはその短時間の範疇で作った方がおいしく出来る。牛すじなど調理時間が数日単位のものを作る場合に利用。おかげでデミソースやらイノシシのラグーやらが作れるようになったよ。
料理の沼の冒険には圧力鍋装備が必須だよ!!

以上が現在使っている鍋類である。あくまでこの記事は以後の説明をわかりやすくする為のものであるので、細かな使用方法や特徴などはその都度記載していこうと思っている。

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