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【中継ぎエース】James Karinchakを知ってほしい!

こんにちは、sub郎です。今回は、インディアンスで最も投球フォームがカッコいい投手を紹介します。

・プロフィール

James Karinchak(ジェームズ・カリンチャック)はインディアンスの中継ぎ右腕で、今季は17.1イニングを投げ防御率0.52という圧倒的成績を残しています。彼の投球は約2mの高さから投げ下ろされる4シームと、平均83.8mphの縦に落ちるパワーカーブのわずか二球種から構成されています。特筆すべきはその奪三振能力で、2021年度の奪三振率はこの二球種のみで17.1を記録しています。球速や制球力が平均的でありながら(MLB通算3年の4シーム平均球速は95.8mph、BB/9は4.0)、これは信じられない数字です。

しかし、カリンチャックの魅力はグラウンド上のパフォーマンスだけではありません。

・ブライアント大学時代

プロ入り前のカリンチャックは2016年は先発投手として活躍し、リーグで12勝3敗、防御率2.00という好成績を残していました(この時はチェンジアップやカットボールも投げていたようです)。しかし、カリンチャックが2017年にインディアンスに指名されたのは9巡目(全体282位)で、それほど期待されていたわけではありませんでした。

・野球への貪欲な姿勢

カリンチャックがここまで活躍できた理由は、その貪欲さにあります。2019年より育成コーチ(Assistant director of player development)を務めるコディー・バッケルは、カリンチャックの姿勢について次のように述べています。
「私が若い投手陣を集めてプレゼンテーションをすると、カリンチャックは多くの質問をしてきた。どうすればスピン量を高められるのか?制球を改善するには?スピン量を高めるには?それ以降、Jamesと私は共に試行錯誤するようになった」

また、今年一月の自身のインタビューで、マカラーズJr.のカーブの握りをインターネットで研究し、落差が大きくなったと話しています。
このような積極的な学びの姿勢の結果、4シームとカーブの精度が向上し、奪三振率の大幅な増加につながったと考えられています。

・今後の期待

カリンチャックの貪欲さは、他の若手投手にも影響を与えることが期待されます。例えば上記のインタビューでは、メジャー三年目の選手ながらブルペン全体の状況を語っていました。こうしたリーダーシップも、年齢層の若いインディアンス投手陣には非常に大きい存在となるでしょう。また、最近では自身のインスタグラムでコロナワクチンを接種しない意向を示すなど、グラウンド外でも意見発信に積極的な姿勢を見せています。今後もカリンチャックがどのような振る舞いを見せるのか、楽しみに見守りたいと思います。

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