二度目

8月30日金曜日、雨のち晴れ

8月いっぱい金曜日は休暇計画をまっとう。最終日の今日は意を決して二度目の『天気の子』鑑賞を敢行。(微妙に韻を踏んでいる…… ほんとビミョーだ)

高校一年男子の、どうしても女性の胸に目が行ってしまう視線を表現する画面に、僕の目も同じように動きそうになって、しかし画面から目を逸らすとどこ見ればいいんだよ! みたいな困惑を今回も覚える。

隣で鑑賞していた女子らが、瀧くんが出たところで、そして三葉が出たところで、小さく「おおー」と歓声をあげているのが聞こえ、そうだよねそうだよね、うんうん、嬉しいよね。などとおもってしまう。
同じところで楽しめる人と観られたら楽しいだろうと想像してしまう。残念ながらこれを楽しいとおもってくれる人を身近に持っていないので、こればかりはしても仕方のない無いものねだり。考えないのがよいだろう。

「大丈夫ですか? あなた──泣いてますよ」の場面。
あそこで涙を流した理由。初回で見たときにはわからなかったのだけれど、「会えなくなってしまった人に会うために探しにいく」という少年のまっすぐさに、知らず打たれてしまったという表現だったのかもしれない。

高校生らが自分たちだけで生活しなければならない、というストーリー。やっぱりどうしても受け入れづらい。大きなお世話なんだけれど、やっぱり生活は大人が支えてやりたい。
おままごとのよう描写が、あまりに切なくて胸が痛くなる。そういうのに憧れる気持ちは、わからなくもないんだけれど。稼ぎのない中どうやって日々の食材を手に入れるのか? 炊事洗濯など、暮らすだけで時間がすべて溶けて無くなっていくよな…… だとか考えると、ほんと辛くなってしようがない。あくまでファンタジーとして楽しめば、いい話なんだけれど。

モノローグ多め。
「こうして僕の東京生活がはじまった」から始まる雨の東京の早回しとか、雪の降る中を歩くシーン(今までのようなすれ違いではなく、行くあてもなく彼らが彷徨うというので意味合いは違うけれど)、逃げる陽光を追って自転車で疾走するシーン。オカルト大好き少年。気象神社での伝説。中盤クライマックスからの一転して陰を落とす不安感。
そこかしこで新海誠だなあ、と感じさせられる。

「神様、これ以上僕らに何も足さず、僕らから何も引かないでください」
からのマラソンシーンは、二度目でも十分すぎるほど気持ちを昂ぶらせてくれた。
「お前が姉ちゃんを奪ったんだ!」あたりは、もう涙こらえきれなくなるしね。

そういえば夏美さんが叫ぶ「わたし白バイ隊員になろうかなあ!」で水に飛び込んで音楽と一緒に止まるシーン。『君の名は。』での防災無線を乗っ取る計画を立てて気炎をあげるシーンと被ってる?
見ている人の感情をどう動かしていくか、感情チャートをもとにコンテを切っているという話を見かけた。その感情を操るための映像表現は似たものになってしまうのか?(『君の名は。』での「それはまるで──」と彗星をみる主人公を中心にカメラを大回しする、みたいなのとか、曲を流しての早回しとか)

エンドロールで安井刑事に高井刑事という名前を知り、ふむむ。安い、高い? (背の高いリーゼント……?)

* * *

しばらくの間うるさく切り替えを迫られていた妻が折れ、ガスを切り替えることになった。朝はその切り替えの立ち合い。二時間ほどと聞いていたけれど、9時前に来て結局12時前までの三時間拘束。
当然のように電気のまとめ支払いも「しますよね」という感じで、もろもろ検討したり反論したりの気力もなかったので「はいはい、いいですよいいですよ」とサインして「あとはよきにはからえ」。そんな気持ち。

クレジットカード払いを考えていたのだけれどデビットカードは登録に使えず。
月末引き落とし時点で残高不足だと取れないからだろうか? クレジットカードならカード会社が立て替え代行してくれるから取りっぱぐれは決してないものな。

それにしてもいろいろな支払い方法ができてきた中、場合によって使えないものが多々あって面倒。こういうことだから結局現金が一番、みたいなことになっちゃうんだよな。

* * *

夕飯は鶏胸肉の照り焼き。見かけたレシピに従い、酒みりん醤油に照りを出すためマヨネーズを加え、そして生姜のすりおろしを加えてみた。
モモ肉とちがってあっさりと食べられるのがよい。

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