最大級の台風

10月12日土曜日、台風

昼から首都圏の鉄道は徐々に本数を減らして最終的に運休にします。そんな計画運休宣言が出るほどに「強い」と言われる台風が来て、そして去っていった。

昼ごろから家族のケータイがほわんほわんと輪唱する。多摩川流域のどこそこが避難勧告です、避難指示に変わりました、などなど。ネットを見ているともうすぐ溢れるやら、もう溢れているやらいろいろな情報が散乱している。

こどもらが通った小学校や中学校が避難場所として朝から解放されているとのことで、午後にはそれぞれ300人から400人の人が避難していたと聞く。うちは地区としては避難指示に含まれていたのだけれど、線路を挟んで高台の側だし降りていくほうが却って危険だと判断、避難しないことに決めた。(風雨の中、外に出るのが嫌だというのも多分にあった)

とはいえ、いつ何が起きるかもわからないのでスーツケースを引っぱりだし二日分の着替えとバスタオルを準備。非常用持ち出し袋を妻が用意し、いざというときの非常食を1階と2階にわけて設置。一日中とにかく雨、雨、雨。

低気圧のせいか頭が痛くて、とにかく眠い。

そんなことを妻に話したら「あなたは別に低気圧がなくても眠いからなあ。先週もずっと寝てたよね?」と、ぐうの音も出ない返しをされる。実際にそうだし、今日だって耐えられず夕方、そして夜まで寝ていたのだから何も言い返せない。

その夕方の眠っているとき、あれ? 揺れてる? なんてことをおもった瞬間があった。(珍しく目が覚めた)
シャッターを下ろしている窓から雨と土の匂いを微かに感じる。いやな胸騒ぎがしたんだけれど眠気には勝てず、またトロトロと眠ってしまう。

10時ごろ、ふうっと静かになる。

ニュースでは依然として真っ赤な暴風域の中心部にあるので、これが台風の目かしらん? また折り返しの風雨の強まりがあるだろうから油断せずにおこう。そんな風におもっていたけれどその後とくに変化なく、日付をまわって市役所からすべての災害警報(避難勧告、避難指示)は解除されましたとメールが届く。

* * *

場所によって河川の氾濫、床上浸水の被害が出ているようす。車ごと川に流されたり土砂崩れで埋まったり、外での作業中に飛来物に当たったり風に押し倒されたりで怪我をしたり亡くなったりと実際の被害も出ている。

10月も半ばになって、まさかこんな大型の台風が上陸するなんて。

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