夏のすき焼き

8月5日水曜日、曇り

曇ってはいるけれどやはり暑い。暑いけれど扇風機でしのぐ。人生これ修行。
帰宅した娘がエアコンつけていい? と聞く。いいよと答える。

エアコン、涼しくていいのだけれどじきに足が冷えて辛くなる。春先あたりから足元が冷えに過敏。冷凍庫をあけた冷気が漂ってくるとそれで寒くなる。冷えすぎて痛い感じもある。難儀。

* * *

夕飯は「トマトと豚の夏のすき焼き」。昨晩ツイッターで見かけたレシピ。

水菜も入れて増量。豚肉や玉ねぎも倍量にしたので割下も倍量に…… と、レシピの量を倍にしていくと異様に多かった。水をたす余地がない。だいたい醤油1カップっていくらなんでも多過ぎ。量っていて怖くなった。みりんも1カップって贅沢が過ぎる。

そんなわけで醤油の味の濃い、とてもしょっぱい夏の鍋が完成。とき卵に青じそと刻み茗荷のつけだれがなかなかいい感じ。

* * *

検証チームから上がってきた報告に無邪気に仕様を追加しようとするリーダー。追加実装している時間の余裕はないですよと釘を刺す。
要求を見たときに既存の仕様と矛盾することは僕も気づかなかった。そういう負い目はあるけれど、まわりの担当者に目を配ることなく仕様を追加したり変更したりというのをされるとどうにもイラッとしてしまう。(コードを書かなくなった人は、こうやって無神経になっていくんだな、とか)

別担当からコードレビュー依頼。プライベートで隠蔽されていたフィールドをパブリックに変更している。あるオブジェクトのフィールドの指すオブジェクトのフィールドが指すオブジェクトのフィールドが指すオブジェクト、この三段間接アクセスをしたいがための変更である。三段アクセスをしてそのオブジェクトに生やした新しい公開メソッドを呼び出しているのである。

頭が痛い。

カプセル化とかオブジェクトの責務とか、そういう基本原則をどこかで身につけていてほしい。友達の友達の友達にお願いするなんて、そんな馬鹿な話はない。お前はすべての友達の交友関係を知り尽くしてお付き合いするつもりなのか? と。がんじがらめの全結合スパゲッティコードまっしぐらである。

僕がいる間はこうやって食い止めるけれど、残り、もう2ヶ月もない。そこから先は ……まあ、もう僕が知ったことではない。
ソフトウェアのプロフェッショナルを標榜しながら、コードを見る力を養わない、省みない、そういうところだ。コードを保守する底力を軽視して、書ける人たちからそっぽを向かれつつある、そういう状況だ。

さらに別のレビュー。
外注同士でのレビュー後のコードだったけれど、そもそも状況に対応しきれていない。フォローまでお願いしたというのに、そのフォローの意味が分かっていなかったんだろうか? 理由を説明して全部書き直すよう差し戻す。
力のないところに頼むからこうなる。
そして力を測る物差しがないからこうなる。
すべてはコードに対する軽視が生み出している問題に見える。

付加価値? はっ。ちゃんちゃらおかしい。
検証可能な仕様を決めることさえできずに何が上流工程だ。中抜きするだけの寄生虫じゃないかよ。バカバカしい。(という毒が溜まり過ぎている)(こんな誰でも読めるところに吐き出していていいんだろうかという不安はある)(けれどどこかに吐き出さずにはいられない)(こうやって自分の首を絞めていくんだなあ、僕は……)

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