先送り

8月6日木曜日、晴れ

今日もまた暑い。セミも元気。

* * *

娘の給食が夏休み前で終わってしまったため、昼は(冷凍だけれど)ピラフ。これに卵一個でオムレツをつけてあげる。僕はピラフだけで済ませる。

夜は鍋。昨晩の夏鍋の割下がド派手に余っていたので、それを再利用。妻が用意してくれた。
トマトなし、クレソンなし。代わりに鶏肉が入り、白菜、椎茸、ねぎ、白滝が追加される。締めにうどんも入る。これは完全に冬鍋である。暑い。

* * *

revenge bedtime procrastination という術語(?)を知る。

(revenge bedtime procrastination), a phenomenon in which people who don’t have much control over their daytime life refuse to sleep early in order to regain some sense of freedom during late night hours.

昼の間、あまり自分のために時間を使えなかった人たちが早く寝ることを嫌がること。夜更けにいくばくでも自由を取り戻そうとする。

まさに今の僕のこの時間がそれである。

そこまで時間が取れなかったわけでは、ない──こともないか。8時過ぎに起きて前日の洗濯物を畳んで洗い上がった分を干しヨーグルトで朝食を済ませて9時には仕事を始める。
昼も簡単に済ませ(今日は朝食のおにぎりと冷凍ピラフの炭水化物コンボ)、そこから夜9時までぶっ通しで仕事。なんと12時間近く(トイレにたったりだとかコーヒーを飲んだりとか、ちまちま休憩は挟んでいるにせよ)を仕事に捧げている。
通勤時間はなくなりそれは快適。一方そこで確保していた読書時間は消失。

そりゃあまあ不満も募ろうというもの。

どうして仕事にばかり時間を取られなければならないのか。しかも仕事が高く評価されないこともわかっている。(こんな感じでお願いというふわっとした要求をコードに落として実現することが僕の仕事。ともすると遅いと言われる。その合間にため息をつきたくなるようなプルリクエストのレビューも挟まれる)

ソフトウェア開発のプロフェッショナル集団という聞こえの良いモットーを掲げながら、コードを読み書きするプロフェッショナルを「育てる」ことや「継承」すること、「評価」することはおざなり。
では実装を外に出し検収に使いうる「仕様」を作っているかというと、それもない。どうとでも取れる「日本語」で見た目はしっかりしていそうな機能まとめがポツポツと用意されている。しかし全体を俯瞰するまとめはなく、それがために見落としや矛盾が散在する。
検証作業も開発も現場の職人芸、いわば空気を読む力に支えられていると言って過言はない。

──まあね。顧客企業と話をして要求を金に変える「営業」が高いのは、まあそれはそうなんだろう。でもそれを実現する部分はおざなりで低評価ってのは我慢ならない。開発者に報いることがない、報いるつもりがないというのが今の経営層の方針みたいだ。(新評価システムとやらでわかる)

昇進して今の地位に就いた課長や部長も、その部下の開発担当者を守る気概がない。

──いや、ここは違うのかも、だ。単に僕が可愛がられることをしていないんだろう。正面から正論をぶちかますし、実装は腕力でなんとかしてしまう。便利屋ではあるかもだけれど、扱いが難しかろうというのも自分でわかる。
そしてそういう癖のある、いわゆるデキる人たちがどんどん抜けているというのも事実だ。
つまり、まあ、そういうことだ。

そういうあれこれ鬱憤を溜めながら、それでもコードを読み書きするのは楽しいので時間をかける。しかし振り返ってそれは評価されないのだと思い出す。不健康の悪循環である。そりゃあリベンジもしたくなる。

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