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古さと新しさが渾然一体となったほっとする商店街『札幌狸小路商店街』

こんにちは。飯坂涼平です。

今回は、北海道最古の商店街のひとつ『札幌狸小路商店街』について紹介します。

『札幌狸小路商店街』は、ほとんどの部分が全蓋アーケードとなっており、雨や雪、強い日差しなど関係なく快適に楽しむことのできる商店街です。

時を遡ること150年以上も前の1869年、当時の明治政府が札幌に北海道開拓使を札幌に設置しました。その辺りの狸小路2丁目から3丁目にかけて商家や飲食店が建ち並ぶようになりました。数年後には、その一角を「狸小路」と呼ぶようになりました。

1927年には、「鈴蘭灯」が設置されるようになり、狸小路のシンボルとして親しまれました。
また、1949年には今でも風物詩とされている「現金つかみどり」がはじまります。

鈴蘭灯に続く形で、1958年を皮切りに1960年には狸小路1丁目から7丁目までの街路が屋根付きとなりました。横のデパートと呼ばれ、各丁目ごとに個性豊かなアーケードが設置され、個性を競い合いました。

2002年にはアーケードの大改修が行われ、2014年には照明のLED化がされました。また、24時間車両通行禁止場所に指定され、歩行者が安心して歩行できる商店街になりました。2015年には6基の街頭テレビが設置され、公共広告や一般広告などの放映を開始しました。

そして、2018年には道路協力団体の認定を受け、居心地の良いアーケード街として親しまれています。
※札幌市として初めて認定を受けました。

『本陣狸大明神社』
狸小路100周年を記念し、当初、狸小路4丁目(現在は5丁目)に『本陣狸大明神社』を建立しました。

狸はとても縁起のいい動物とされています。
『他抜き=他を抜く』と語呂が繋がることから狸の置物は商売繁盛の縁起物とされています。
この置物には、八つの縁起として『八徳狸』と言われています。
どんな縁起があるかというと、
①笠をかぶっている
→思わぬ災難を避けるために災いを避ける意味を表しています。
②大きな目
→四方八方を見渡し、物事を正しく見極めることを表しています。
③笑顔
→いつも愛想良く、人々に好かれることを表しています。
④徳利(お酒)
→徳を身につけることを表しています。
⑤大福帳・通い帳
→信用第一で、帳簿や帳面の大切さを表しています。
⑥大きなお腹
→冷静かつ大胆さを意味しています。
⑦金袋
→肝っ玉をすえて精進することを表しています。
⑧太いしっぽ
→「終わりよければ全てよし」を表しています。

これら八つの徳をもつことから商売繁盛につながるとされています。

札幌の歴史と共に姿を変えてきた狸小路を紹介しました。縁起のいい狸も待っております。
札幌に訪れた際は立ち寄ってみてください。


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