僕がクロモリに乗る理由、それは“信頼”なんだと思う

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早く走りたいならカーボンに乗ればいい。
コストを抑えたいならアルミを選べばいい。
好いとこ取りしたいなら、チタンをオーダメイドすればいい。
僕がクロモリに乗る理由、それは“信頼”なんだと思う。
無骨でやぼったくて、一見さんお断り感はフレンドリーさにも欠けるかもしれない。
しかし鉄独特の剛性は反発性を生み、しなやかさと柔和を持つ。
さらに重さと硬さは耐久性を生み、安定性にもつながる。
乗りなれると一生の友になる感じは、長野県人の生真面目な気質と似ている気がする。
ホリゾンタルフレームは、低速で遠距離乗るのに向いている。
世界一周自転車旅のように長く付き合うパートナーにはうってつけだ。
乗り続けると、いつの間にかそのクセは、自分だけのものになる。
僕がしたい“まちづくり”はそれに似ている。
根を下ろし、町のことを考え、子どもたちの通学を見守る。
クロモリのようにがっしりと町を組み、ギアやチェーンやタイヤのような人を集める。
そしてみんなで思いっきりペダルをこいで前に進む。
それが僕が自転車を選び、クロモリに乗る理由。
そして僕がこの町で戦う理由。

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