この世界で1番遠い場所は、なんとなくアフリカだと思っていた。

だから僕は、アフリカに“何か”を期待していた。

今思うと、そこに“何か”の出来事があることを期待していたと言うよりは、“ただ遠くまで行った”という到達感が欲しかったんだと思う。

「アフリカの水を飲んだものは、アフリカに帰る」アフリカを旅したときに教えてもらった好きな言葉。

僕だけの白地 図にアフリカの轍を刻む。彼らの手を握り、僕は確信した。

「僕は必ずアフリカに帰る。僕はこの地球一周の旅で「誰 もいない世界」を見たかったのではなく、「誰もいない世界などはこの地上にはなく、そこには同じ人間が元気に暮ら している」ことを確認したかったんだ。彼らと僕を肌の色や宗教も邪魔できない。

この言葉は、2019年「目的のない旅展」で、僕が提出した作品の言葉。

昨晩、他の12人の言葉と写真を見返した。

なぜだか、みんなに会いたくなった。

大丈夫

もうじき会える。

2022年7月、福島県福島市で「目的のない旅展」の巡回展が行われる。

今年の夏は、旅に出たい。

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