ワカさんの誕生日には、いつもより強いお酒が飲みたくなる
誕生日と、命日と、そして邂逅日と
「あの人が生きていたら、僕の帰国後の人生はきっと今と変わっていたのかな・・・」
今日も昨日も明日もワカさんの言葉に救われる。
「苦しくなったら上を見ろ。
誰も見なくてすむから。
自分だけを見てあげたら前を見れるようになるから
出来ると思わなくていい。
できないと思わなければ・・・。」
幸いにして、僕の人生ではまだ大切な人が魂だけとなることが少ない。
だからこそ、僕の人生でワカさんの死ほど、強烈に今も残るものはない。
日本一周の出逢いから、ずっと僕の旅をサポートしてくれた。
ときにお下がりのアウトドアギアをくれ、ときに旅の記事を書くチャンスをくれ、ときにスポンサーをつけてくれ、常に励ましてくれた。
世界一周前夜、東京でワカさん馴染みのBarに連れていってくれた。
「良平、俺たちはなんで安定した会社を辞めたと思う?辞めた会社や世間のために、俺たちは幸せにならきゃならない宿命なんだ。
良平、お前は好きなことをとことん貫け。俺も貫く。好きなことをしても生きていけることを一緒に証明しよう。旅の最中は俺がBackupする。お前はひたすら楽しんでこい!」
僕も、ワカさんが亡くなった歳になる。
今ならワカさんの気持ちがよくわかる。
起業したばかりのワカさんが、なぜ僕を応援するのか。
チャレンジする若者は美しい。
やっぱり、ワカさんがいなくても、僕の帰国後の生き方は変わらない。
ちゃんと彼の意思を受け紡いでいるつもりだ。
今日の空の色だけを見たらいいんだよね、ワカさん。
ご冥福を祈ります。
今夜はワカさんのお下がりの寝袋で、ワカさんの温もりを感じて夢の中へ。
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