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壁打ちは補助じゃなくて一緒につくる方法のひとつ

rootのマネージャー岸です。
今日は壁打ちの素晴らしさについて書きます。とりわけ「壁打ちのようなことをしないのがベテラン」という考え方、本当にもったいない!ということを伝えたい一心で書きます。
(ちなみにここでいう壁打ちは、あんまり目的や観点を定めずに、かといってレビューとも言えないような、あるテーマの上で発散的に意見や想いを伝え合う場、のようなものをイメージしてます。)

壁打ちはスキルのない人がお願いすること?

この記事を書こうと思ったきっかけになったのは、あるときメンバーが「いろいろなことを自分で判断できるようになる方が良いと考えて、壁打ちの回数を減らし、自分で調べたり考えてなんとかしようとした」という話をしているのを聞いたからです。
めっちゃわかりますその気持ち。僕自身も、問題を1人でさらりと解決してしまうスーパーマンに憧れがあります。それに成長していく上で、1人でやっていくぜマインドが欠かせないところはあります。

ただ1人でやってると、どういうわけか何を調べても何を考えても、うまく結論が出せない時があります。実はこの時に必要なのは、調べたり考えたりすることではないときがあります。

知るためではなく、気づくための方法

よく言われることですが、壁打ちの効用は、次のアクションを見出すことと同じくらい、今の自分の考えを客観的に捉え直し、自分が何にとらわれているのかを確認することにあります。この「とらわれ」は、どんなに頭が良くても、どんなにその道に熟練していても、1人で何かを考えて続ける限りは必ず起きます。
唐突ですがここで「Unknown Knowns」という言葉で知られる表(なんと呼ぶのかわからない)を眺めてみます。

「Unknown Known」という言葉で知られる表

「知っていると気付いていること」は、あまり問題にならなさそうですよね。「知らないと気付いていること」があるなら、自分で頑張ってみる余地があります。
しかし「気付いていないこと」については、いくら調べても考えても、気付くことができません。そもそもそれが大事な問題だと認識できていないからです。(逆に色々な経験をしてから本を再読すると、注目する部分が変わったりしますよね。)
何でそう思ったの?それでどうなると思う?他にこんな視点もあるかもよ?みたいな、問いや切り口の応酬によって、視野を拡げ、思い込みを暴露するのが壁打ちの意味なのだろうと思います。

ということで壁打ちは、知らないことを知るための方法ではなく、気付いていない状態を取っ払うための方法です。「スキルが低いからやる」ようなものではありません。どんなすごい人も絶対にやってることなので臆せずモリモリ頼んでいきましょう。壁になる側の人もそういうマインドで望んでいくのが良さそうです。

壁打ちの条件

壁打ちは「テニスなどで1人壁にむかってボールを打ち続ける練習のこと」が、ビジネス用語として置き換わったものです。スポーツとしてやったことはないのですが、おそらく以下のような条件によって、練習として成立するのかな、と思います。

  1. 自分がボールを打ち始めること

  2. どんな角度からのボールも打ち返そうと動き回ること

これはそのまま、やりとりとしての壁打ちにも当てはまる気がします。
壁打ちを依頼するからには、自分が最初の球を打たないといけません。何か問題に感じていることに対して、どう考えているか、何がモヤッとしてるのかを相手に伝えるところがスタートです。

そして動き回ること。最初の方で、壁打ちとは目的や観点をはっきりと定めないものだと書きましたが、何かに気付くためには、自分も色々と観点を変える必要があると思います。相手から返される問いにただ答えるだけだともったいない。こうかも、ああかもを自分もたくさん話して、「答えたい」「乗っかりたい」という気持ちを自分で煽っていけると、壁打ちは楽しくなる気がします。

まとめ:壁打ち前のチェックリスト

これまで書いたことのまとめとして、壁打ちをどんどんやっていくためのチェックリストを作りました。僕も頑張ります。

☑️ 「知らない」とわかっていることは自分で頑張ってみよう
☑️ 相手と「気付いてないこと」を明らかにするという共通認識をつくろう
☑️ 問題に対する自分なりの意見(=最初のボール)を持とう
☑️ 相手からの問いを楽しみ、新しい観点に乗っかろう

ということで、お互い高みを目指して壁打ちしあいましょう↓


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