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【独占インタビュー】お店をもたない花屋さんが語る新しいカタチとは?


こんにちは、森崎遼平です。
相互インタビューの第2弾は、僕が入部したnote運用チャレンジ部のメンバーでもある諸藤有美(もろふじゆみ)さん。

今回は、note運用チャレンジ部を主宰する山口なつめさんが諸藤さんにインタビューのお話をしていただいたことがきっかけで実現しました。

実は諸藤さんはお花屋さんを経営している
個人事業主なんですね。

お花屋さんといえば、花で囲まれたお店をイメージしますが、諸藤さんが経営する花屋さんはひと味違います。

そう、「お店をもたない花屋さん」なんです。

今回は諸藤さんにお話を伺い、お店をもたない花屋を始めることになった経緯や、日々のお仕事内容について詳しく教えていただきました。

相互インタビューしてくださる方もまたまだ募集していますので、ぜひお待ちしております。


コンセプトはおばあちゃんちの縁側のようなほっこり落ち着く花屋さん!諸藤さんの花屋ストーリーの始まり

世界にひとつだけのオーダーメイドの花束

ーー始めに諸藤さんの自己紹介とお店をもたない花屋さんをスタートさせるまでの経緯を教えてください

私は福岡県大川市で生まれ育ち、現在は佐賀県神埼市に住んでいます。神埼市は吉野ヶ里遺跡で有名で、歴史的な魅力がいっぱいの地域です。

私が営むのは「お店を持たない花屋」です。地域の生産者さんと協力しながら、日々の仕事に彩りを加えています。

古民家を活用した温かみのある花屋からスタートし、現在ではフレキシブルな営業スタイルで、地域の方々に親しまれる花屋を目指しています。

2016年5月に福岡県柳川市で築100年余りの古民家の一室を借りて花屋を開業しました。

おばあちゃんちの縁側の様なほっこり落ち着く花屋というコンセプトで、地域の方がいつでも気軽に訪れてくれるような暖かい雰囲気が評判のお店でした。

2018年9月に福岡県大川市コワーキングスペース「OKAWOOD」の一部をお借りして移転して営業を再開し、2021年3月に佐賀県神埼市への転居をきっかけに 現在の形で営業を続けています。

ーー築100年の古民家の一室からスタートされたんですね!あえてお店をもたないスタイルを選んだ理由を教えてください

最初に福岡県柳川市で個人開業した際は、古民家を使った変わった店舗で、冷蔵ケースもなく、家の中で花をディスプレイしているような感じでした。

そして、仕入れたお花が必ず全て売れる訳ではないので、残念ながら売れ残ってしまったお花は廃棄せざるを得ません。また、お店を構えることによって賃貸料や水道光熱費といった固定費もかかってしまいます。

固定費の削減、適切な分量の花材仕入れによってお客さまに適切な価格、鮮度の良いお花を提供することを目指してお店をもたない花屋というスタイルを選びました。

福岡県大川市に転居後は、レンタルスペースの一角を借りて、完全予約制の形で花屋を運営するようになりました。佐賀県神埼市への転居をきっかけに 現在のスタイルで営業を続けています。

花屋さんの概念を覆す!お店をもたない花屋さんの魅力とお仕事内容を聞いちゃいました

色彩豊かな花々がとても素敵ですね

ーーお店をもたない花屋さんの業務内容やお仕事について教えていただけますか?

お花の注文があると、その注文に合わせて花を仕入れ、必要なときに配送や配達を行っています。

主に扱っている商品は切花の花束やアレンジメントで、胡蝶蘭は鉢物を時々ご注文いただく程度です。基本的には生花のアレンジメントがメインでご注文をいただいてます。

他にも花束や結婚式用の花など、お客様の要望に合わせて調整しています。販売は配送や配達が主で、その日に持ち帰るスタイルではありません。

売上は月に数万円程度なので売り上げを伸ばすのが今後の課題ですね。

情報発信は主にInstagramで行っており、受注に繋がることが多いです。

※諸藤さんのInstagramはこちら

Googleでも自宅の住所を登録しているので、花屋を検索すると表示されるようになっていますが、実際にお店に来てもらうことはなく、条件が整えばオーダーに応じて対応しています。

発送業務は、自宅近くにある作業場で行っています。

ーーお店をもたないことのメリットはなんでしょうか?

私は個人事業主として花屋を経営しながら胡蝶蘭を扱う生産農家さんの所でもパートとして働いています。

通常、胡蝶蘭(切花)は10本単位で仕入れるの基本ですが、全部を使い切れない場合もあります。

私はそこの生産農家さんで働いていますので、一度に10本単位で購入せず、必要な数をその都度、鮮度がいい状態で仕入れることが事が可能です。

それが大きなメリットに感じています。

またお店をもたないため、余分な在庫を抱える心配がありません。必要な花材に限定して仕入れることができるため、ロスを軽減できるのもメリットの一つだと感じています。

たくさの花々囲まれた毎日、でも…店舗を持たない花屋のリアルな声

アレンジ教室の生徒さん達の作品が並びます


ーー「お店を持たない花屋さん」ならではのやりがいや大変さを教えてください

お花を贈られる方への想いを形にするお手伝いをさせていただく中で、素敵なエピソードをたくさん経験させていただきました。

特に忘れられないのが、娘さんの10歳お誕生日祝いに花冠を注文いただき、それを気に入ってくださったことです。

受け取った花冠が娘さんの好みとピッタリだったようで「どうして私の好きなものがわかるの?」と驚かれたみたいで。

お客様のイメージと自分のイメージが一致した瞬間はとてもやりがいを感じますね。

 お花を贈るという行為には、贈る側の気持ちが込められていると思います。

私はその気持ちを最大限に汲み取り、お客様 の期待以上のものを作るよう努めています。信頼していただいているからこそ、想像以上のものをご提供できるよう心がけています。

また、お客様のご注文に合わせて仕入れることができるので、お誕生日祝いや開業祝いの際には、送り主様や相手先のイメージに合ったお花を制作できるのもとてもやりがいを感じます。

その反面、お客様から直接取りに来ていただくことが難しい場合、待ち合わせや時間を合わせる形で対応していますが、お客様の好きなタイミングでお花を取りに来ていただくことが難しいケースも少なくありません。

配達を希望される場合、こちらの移動範囲が広がり、作業や移動が増えてしまうこともあります。

ーーそれは大変ですね、お店をもたない分お客様とのコミュニケーションは大切なのでは?

これは失敗談というほどではないのですが、定期的に店舗にお花をお届けするサービスを開始した際に、お客様との認識のズレが生じてしまったことがありました。

私はお花は店舗の敷地内(玄関先)にお届けして問題ないとの認識でしたが、お客様の認識では、営業時間内に店舗の中まで花を届けて欲しいだったんです。

その結果、お花をお届けする時間が店舗の営業時間に限られるので、こちらの作業時間が制約されることになり、思ったように進まなかったことがあります。

あらためてお客様とのコミュニケーションでのすり合わせが重要だと感じました。

ーーお仕事をする上で大切にしていることを教えていただけますか?

私が大切にしているのは、送り手の気持ちをなるべく尊重し、お花を受け取る方が感動していただけるような作品を作ることです。

お客様が想像するイメージとリンクさせることを目指し、信頼に応える形でサービスを提供しています。

諸藤さんが語る未来予想図とは?

受け取った人の笑顔をイメージしながら心を込めて


ーー今後の目標やチャレンジしたいことを教えてください


これまで、花屋としての活動を続けてきて思うのは、今後もお客様のイメージと一致するような作品作りを心がけ、さらに多くの方々に喜んでいただけるよう努力を重ねていきたいと思っています。

開業当時からお世話になっている店舗さんなどもあり、そこから繋がった縁で、今でも多くのお仕事をいただいています。

そういった方々との縁を大切に繋いでいけるように、自分の強みである「お店を持たない」という自由なスタイルを活かしていこうと考えています。

例えば、週に1回でも2回でも、小さなミニ花屋さんを地域の店舗で開催し、地元のお客様とのコミュニケーションを深めることができれば嬉しいですね。

そういったコミュニケーションを通じて、ファンを増やし、地域に根ざした活動を広げていくのが今後の目標です。

具体的には、これまで住んでいた福岡県柳川市や大川市でお世話になった店舗さんのところで数時間お店をお借りして開催したいと考えています。

これまで住んできた地域ではたくさんの方々にお世話になりました。これまで出会ったお客様をはじめ、支えてくれた生産者さんに少しでも恩返しができればと思います。

インターネットやオンラインの普及により遠方からのご注文も増えて、少しずつ違和感なくご利用いただいてます。

今後も、任せて良かったと喜んでいただける花屋を目指して、情報発信もがんばります😊

終わりに

花のある暮らしは日々の生活に安らぎをくれます

ーーこの度はお忙しいところ、インタビューを受けてくださりありがとうございました!諸藤さんと花と暮らしnadenaをこれからも応援させていただきます

諸藤さん:こちらこそありがとうございました!森崎さんも結婚記念日やご家族のお祝いにはぜひ「花と暮らしnadena」をご利用くださいね。ぴったりのお花をご用意させて頂きますので(笑)

森崎:ええ、再来年の結婚記念日で銀婚式を迎えるので、その際はよろしくお願いします😄

【インタビューを終えて】

約1時間のインタビューでは終始にこやかな笑顔て話されていた姿が印象的でした。

諸藤さんが何より大切にしているのは、「お客様との会話」だそうです。会話の中で広がったイメージの色や形を花で描いていくのが大好きだと語ってくれました。

花を心から愛していて花と人を繋いでくれる「花屋さん」の仕事が本当に大好きなんだとあらためて思いました。

そんな諸藤さんが経営する花と暮らしnadena
のホームページはこちら。

大切な方や、お世話になった方に真心込めた
花々を送られてみてはいかがでしょうか。

諸藤さんが贈る相手をイメージしながら素敵な花束を選んでくれますよ。

最後に僕のことをちょっとだけ…
僕も「地元をもっと盛り上げたい」との想いから地方創生ライターとして活動をスタートさせました。

☑クラウドファンディングで自分のプロジェクトの魅力を伝えられずに、資金が集まらない

☑自社のサービスやお店の良さを、文章でうまく表現できない

☑読者の心に響く記事が書けずに、伸び悩んでいる

ひとつでも当てはまるという方はお力になれますので、下記のフォームからお問い合わせくださいね。  


「ウチの店や会社を紹介して欲しい!」などのご相談も大歓迎です🤗


それでは、また次の記事でお会いしましょう
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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