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一般の星

 慶應義塾体育会ソフトテニス部の部員日記をご覧いただき、ありがとうございます。
 今回の部員日記は、商学部4年・岡田諒悟が担当させていただきます。
 先日5/11,12に春リーグが開催され、2部5位という結果でした。個人的には奮わぬリーグ戦となってしまいましたが、チームとしては前回1位校にも勝利を収め、5年ぶりの2部残留、という意味では、目標であった「2部優勝」の夢を垣間見たリーグ戦でした。今後、さらにインカレベスト8を目指して、レベルアップしたチームをお見せできるよう、部員一同尽力してまいりますので、今後とも応援よろしくお願いします。
 さて、慶應ソフトテニス部には、「一般の星」という言葉が言い伝えられています。僕がこれまで3年と少しの現役生活で、実は裏テーマとしてきた「一般の星」について、書いていこうと思います。

⒈ 一般の星とは

 まず、一般の星とは何なのか説明します。ズバリ、「入学時の選抜方式」に関するものです。
 現在、慶應義塾大学への入試方式は、主に以下のものがあります。(抜け・漏れはご了承くださいm(__)m)

⒈ 一般入試

 こちらが、一般の星の「一般」の語源になっているものです。世間に広く知れ渡る、英語・数学・理科・社会などの選抜試験の得点をもとに選抜されるものです。

⒉ AO入試

 こちらはSFCの学部で採用されている方式です。かつての弊部のOBを見てみると、15年ほど前まではこうした一般の選手も多数在籍していました。10年ほど前、弊部が関東2部常連となったころには後述のAO入学の選手が主力となり、相対的に一般入学の選手の割合は減りました。


⒊ 指定校推薦

 こちらは商学部や理工学部など、幅広い学部で採用されているもので、高校の成績が極めて優秀(学校トップクラス)だった選手がこれを使って入ります。ソフトテニス部でも現役部員に何名かいます。

 他にも法学部のfit入試などがありますが、こうした入試方式の中で特に一般方式で入学した選手で、著しい戦績を収めた選手が、我が部では「一般の星」と呼ばれます。

⒉ 一般の星にこだわる理由

 ここまで説明してきた中で、人によってはこんなことを思う方もいらっしゃると思います。

「大学に入学した後まで、入学方式にこだわるなんてくだらない」

 おっしゃる通りだと思います。ただ僕には僕なりに、この一般の星にこだわってきた理由があります。それは、一般入学で弊部に入学する多くの選手が、高校時代無名/弱小校の出身であることにあります。
 部員日記で幾度となく述べてきたところではありますが、私の高校も実際にテニスではまごうことなき弱小校だと思います。環境としての学習熱が高く、部活動への熱量が小さい、中学・高校からソフトテニスを始めた、そんな環境出身の選手が、大学入学後、全国クラスの選手、ジュニアからずっとテニスをしてきた、そんな選手を上回れる。ここに「一般の星」が「星」と表現される理由ーすなわち、今後入部する多くの選手の希望の星となれるーそんな意味合いも、私は勝手に込めて解釈しています。これこそが、私が「一般の星」を意識してきた理由です。
 弊部には、一般入試で入学され、目を見張るような活躍をされた先輩方が多くいらっしゃいます。その先輩方に負けず劣らず、そして超えられるような戦績を残し、後世に入る選手たちの希望になりたい、と思いながら、日々練習に取り組んでいます。

⒊ 終わりに

 弊部は近年、AO入学による有名選手の入学が激減し、現在男子部に在籍している選手の入試方式人数は以下の通りとなっています。

一般:9名 内部:9名 指定校:3名

 うち、IH出場経験のある選手は1名(内部)、ブロック大会は2名(内部)、技術等級2級以上を持つのは4名のみです。
 このように、実績なき選手がいかに頭を使って、関東学生リーグに挑むか、そして1部昇格、インカレベスト8を目指すか、追求しているチームが、今の慶應ソフトテニス部です。

 どんな入試方式であろうと、弊部の門戸は開かれています。先日には初心者も入部しました。今後、一般の星のみならず、さまざまな星となる部員が増えることを祈り、部員日記を終わりたいと思います。

 ここまでご覧いただき、ありがとうございました。次回の部員日記もよろしくお願いいたします。

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