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僕のヒーローに会いに行く

こんにちは。リョーガです。

おそらく皆さんにはヒーローって存在が何人かはいると思います。
その概念は違えど、その人のお陰で頑張れるとか、元気になるとか。

この記事内では自分の状態や気持ちを良い方向に変えてくれる存在(距離問わず。会った事のない有名人でもOK)と認識しておいてくれれば話が早いです。

今回はそんなヒーローにまつわる曲とエピソードの紹介。


本気で応援したくなったのは8歳

小さい頃、サッカーをしていました。3歳から12歳までと高校の3年間。
東京ヴェルディのジュニアに入っていて、コーチが元なでしこジャパンの2人、たまにラモス瑠偉が来るという豪華な面々に教わっていました。

ちょっとサッカーに詳しい人ならヴェルディ川崎というチームを知っていると思います。Jリーグ開幕の30年前、三浦和義やラモス、武田修宏、エムボマといった面々がいたチームです。

ディープな地元の話をしますと、彼らは僕が愛する川崎フロンターレがチームとして発足するに川崎をホームタウンにしていたチームなんです。

しかし、同じ川崎に拠点を置いていた野球チームの大洋ホエールズ(現 横浜DeNAベイスターズ)やロッテオリオンズ(現 千葉ロッテマリーンズ)が本拠地を別地域に移転させていたことに続き、ヴェルディの出資元であった読売(とりわけ会長の渡邉恒雄)はJリーグの理念である「地域密着」を「空疎」と真っ向から反発し、ホームスタジアムである等々力陸上競技場でのホームゲーム開催よりも都内の国立競技場での開催の方を多くするなど、市民の期待や気持ちを裏切る行為を続けていました。

僕がヴェルディを辞めたのはそれが理由。というと全責任を押し付けているような気がするのですが、結構ユニフォームを着て街を歩いているだけでも「こいつ緑の・・・」と言われることが多かったんですよね。それが小さいながらにして結構嫌味な言われ方で、耐えられませんでした。学んではいるものの、応援しているわけではなかったので(当時は既にトップチームが東京に移転しており、小学生が多摩川を超えてトップの試合を見に行くことがなかった)、ユニフォームを脱ぐのに時間はかからなかったです。

そのタイミングと同時期に、近所で募金を募る選手に出会いました。中村憲剛選手、僕のヒーローです。いや、川崎フロンターレに所属する関係者がヒーローだな。
ヴェルディを辞めた時に、おそらくその人は川崎が好きだったであろう、年のいった人に怪我を負わされたことがあったんですね。なんでお前は裏切り者の服を着とるんやーって。
サッカー自体嫌いになった瞬間でした。

募金をした時に言われた、「今度観にきてね」という言葉と握手。その後すぐ、ホームチームが変わった等々力陸上競技場に足を運んでいました。

それから6年。初めて優勝するまで何度も等々力に足を運び(2014年から3年間はスイスにいたので中継観戦)、今でも泣く初優勝。
ぜひ一回軌跡を見てください。いや、見ろ。見てくれ。

このチームは「川崎にはスポーツが根付かない」と言われているからこそ、地域密着を絶対に第一にする事を重要視しており、その結果陸上トラックをF1が走ったり、保護犬やアルパカが選手と一緒に入場したり、相撲の行司が選手紹介をしたり、選手がバナナを被ったり……。この3行だけ読むとなんのスポーツかわからないようなイベントをする事で市民の注目を集め、そして強くあることでサポーターを増やし、川崎にスポーツを根付かせたチームなんです。

そんな川崎で生まれた3ピースバンド

川崎市総合科学高等学校の軽音部で結成されたこのバンド。3人とも川崎フロンターレが好き(特にGt.Voの宮崎朝子さん。GK #1 チョン・ソンリョン選手の大ファンです)で、メイン応援ゾーンの真ん中に現れたりします。なんと3人のゲーフラ(名前や顔が書かれた大きな旗)も存在するくらい。

しっかりコラボする公式。


今回の記事のタイトルにもなっている「僕のヒーローに会いに行く」は2017年発売のアルバム「SHISHAMO 4」に収録されている「明日も」という曲の歌詞。

等々力陸上競技場にて川崎フロンターレの試合を観戦した Gt.Vo宮崎朝子が、サポーターの熱い応援に胸を打たれ、観戦翌日に作曲した楽曲であり、Music Videoも等々力陸上競技場にて撮影された。

SHISHAMO公式サイト

観戦翌日ってのがまたすごいですよね。この曲はNTTドコモのCMにも使用され、全国的に人気な曲です。2017年シーズンから川崎フロンターレのチャント(応援歌)にも使用されるようになると、その年にチームは初優勝(しかも最終節にまでもつれ込む激戦)、SHISHAMOは初の紅白歌合戦出場決定と奇跡の「初」コラボを達成することになりました。

2018年に5周年記念ライブを本拠地の等々力陸上競技場で開催(実際には台風で中止、2020のリベンジもコロナで中止。2023年は10周年なのでやってほしい…!)、フロンターレの試合日にはハーフタイムショーでサポーターを巻き込みミニライブをするくらいに根付いています。

また、2020年に川崎フロンターレから18年間移籍せずに1つのチームでプレーをした中村憲剛さんの引退に合わせ、彼の友人のスキマスイッチ・常田真太郎さんと「天才の種」という曲を披露しています。

誰よりも早く立ち上がるヒーローに会いたくて

いきなり「月火水木金、働いた」という歌詞で始まるこの曲。

日常の疲れやすれ違い、少しずつ溜まっていくストレスで元気がなくなっていく中、週末にヒーローに会いにいく。

週末じゃなくても、自分がヒーローだと思える人に会えると元気になるし、その姿に自分を重ねることで明日からも頑張ろう、という曲。

そのように思わせられる誰かのヒーローになりたいよね、という話でした。



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