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「地元の友達」の範囲は、どこからどこまで?

いままで何気なくつかっていたある言葉に、ふと疑問が湧いた。特に珍しい言葉ではない。老若男女、誰しも一度はつかったことがあると思う。少なからず、耳にしたことはあるはず。

それが、「地元」という言葉。 

雨模様のある日のこと。ある絵を見かけた。もう何百回、いや何千回も見た。嘘ではない。数えたことはないけど決して言い過ぎではない。だって、地元にあるんだから。ちなみに、ROKUさんという方が書いたらしい。絵の右下にそう書いてある。

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なぜ「地元」という言葉に疑問が湧いたかに話を展開する前に、一応おさらい。辞書で、定義を確認。

地元
 そのことに直接関係ある土地。「の意見を聞く」
 その人が居住している土地。また、その人の勢力範囲である土地。「の候補者」
参照:Weblio辞書
地元
 そのことに直接関係ある土地。「地元の意見を聞く」
 その人が居住している土地。また、その人の勢力範囲である土地。「地元の候補者」
参照:コトバンク

2つとも、全く同じことが書いてある。まるで、今夏の参議院選挙で話題になったNHK候補者アンケート。

この2人、どっちも当選したね。

さておき、「地元」という言葉は、前述した辞書に書かれている"土地"という意味以外にも、例えば、会話のなかに出てくる地元には、「仲間意識」がニュアンスが存在していると思う。そればかりか、単独で代名詞のように用いることすらある、たぶん。

例えば、「(アイツは)地元?ーーー地元(のヤツだよ)」 ぼく自身、高校生の頃はこんな会話をしていた記憶がある。

とまあ、そんなことはどうでもよくて、ここから本題。

友人を「地元」のくくりに入れる場合の定義ってなんだろう? そんな疑問が湧いたんですね。で、やたらと気になったからアレコレ思考をめぐらせていまして、、、生活圏が似てる? 出身中学が同じ? 同じ部活だった?とかアレコレ考えた。でも、どうも曖昧。

自分が「地元」のくくりに入れている友人を思い起こしてみると、生活圏が違うヤツもいるし、違う中学のやつもいるし、部活が違うやつもいる。

......と、10分くらいボンヤリ。

で、出た結論がコレ。地元の友達とは、『ある期間に、一定の時間をともにして、共通の話題がある友達』

例えば、10年ぶりに地元の友達と再会したとして。

「〇〇って店、まだあるのかな?ーーーああ、2年前くらいになくなったよ。あそこでよく万引きしたよな」とか。「中学の〇〇先生覚えてる?あいつマジで怖かったよな。教科書の角で何回も叩かれたわーーー俺も何回もやられたよ!あのときはマジでムカついたよ。いまじゃ体罰とか言われるよな」とか。

そんな、思い出話みたいなことがいくらでも出てくるわけですよ。そういえば、後輩にもらったラブレター、読んでないのに友達にヤブラレター。いま思えば、悪いことした。部活やってる連中が大勢いる場所でくれたんだもんな。ごめんI星さん、いまさながら謝る。手紙を開いてもないし1文字も読んでない。

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たぶん、昔からずっとあるコレらのお店のことや、かつての喧嘩のこととか、好きだった女の子のこと、部活をサボったこと、先生や友達にしたイタズラ、万引きや無免許運転などの悪さ、無銭飲食、夜の学校に忍び込んだこと、立ち入り禁止のマンションの屋上で見た流星群とか......数々の出来事。

そんな、2030年経っても色褪せない過去の記憶(と、もはや捏造された過去の記憶)に、ああでもないこうでもないって言えて、一緒に回想できる友達を地元ってくくってるんだよね。

ここからここに住んでいる人が地元です!とか同じ小学校・中学校の友達が地元です!みたいな明確なものじゃあないんだよね。

それはそうと、どれだけ会っていなくても、地元の友達ってなんか特別。不思議だけど。なんか、「地元」って響きがいい。この言葉ひとつで、色々なものが浮かび上がってくるし、思い起こされる。

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