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卒業研究・質問がないのは誰の責任?

こんにちは!
専修大学 ネットワーク情報学部の福岡 遼です。

前回の記事「卒業研究・これまでの調査でわかってきたこと」では、アンケート調査(=質問紙調査)を実施した結果、仕事重視の人間関係の方ほど、日々のストレスを感じにくい傾向があるのではと考えられる数値が出ている、との考察が導かれたことをご紹介しました。
https://note.com/ryofuk_0918/n/ne9708f82228a

裏を返せば、プライベートを重視する人間関係の人ほど、日々ストレスを感じやすいと言えます。
そこで、私は、プライベート重視の人間関係の人が、仕事上の人間関係へ徐々に慣れたり、仕事重視の人間関係において抱えるストレスを発信したりする(打ち明けたりする)ことができる、コミュニケーションプログラムを企画しました。
これから試行をしてみよう、という段階ですが、ビジネスチャットのビデオ通話機能とノート機能を利用したプログラムです。具体的には、社内の多様な部署から4人チームを結成させ、その4人でお題に沿ったブログを書いていくというものです。(現時点)

本題は、そのプログラムの内容を固め、まずは研究室でトライしてみようとした時の話です。
私は、そのプログラムに参加できるメンバーをビジネスチャットに登録し、メンバーへ普段使いのチャットのグループでログイン手順を説明しました。そして、手順説明の文末に「ログインできないなどがあれば、遠慮なくご連絡ください。」という一文を添えました。

約2日後にログイン状況を確認すると、協力可能なメンバーが5人で、ログインがあったのは僅か1人。質問はありませんでしたが、おそらく、私の説明がよくわからず、ログイン操作の過程で上手くいかない箇所があったのだと思います。メンバーの状況がわからないので、私からもメンバーへ声をかけませんでした。

書籍「心理的安全性の作り方」(2020・日本能率協会マネジメントセンター)の著者は、サイボウズ株式会社のWEBメディア「サイボウズ式」の対談記事で、「「なんでも質問してね」と呼びかけるだけでは、なかなか人は動きません。」と話しています。仕事上のチームでメンバーに作業を依頼する際、依頼者は、メンバーが質問しやすくするため、いかにメンバーにとって心理的安全性のあるチームをつくれば良いのか、どこまでメンバーをサポートする責任を負う必要があるのか。難しい課題だと感じますが、この記事に課題解決へのヒントがあるかもしれません。

出典:
「多様な意見を「秒でジャッジ」って傲慢じゃないですか? 石井遼介さんに聞く心理的安全性の高いチームのつくりかた | サイボウズ式」(2020.11.29 参照)
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m005885.html


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