喫茶店にて読了。恋愛小説を読むのは久しぶりだ。 吉高由里子主演のドラマを見たのは中学の時だったろうか。ドラマのエンディングとは大きく異なっていた。ドラマでは美丘の家族の葛藤ももう一つ主題として描かれていたが(母親役が真矢ミキ、よく覚えている。)、小説ではほとんど主人公と美丘の二人の世界で描かれており、家族の介入や衝突はおろかドラマであれだけ心を痛めた美丘の両親や苦悩はほとんどない。二人の同棲生活のスタートも拍子抜けするほどスムーズだった。「娘を看取る」というテーマも大いに
最寄りの喫茶店にて読了。 金井くんなる哲学を志す主人公が性的に成熟していく過程を、幼少期からドイツへ洋行する21歳まで、1年ずつ書いたもの。 当時の文壇でこれはある程度目新しさがあったのかもしれないが... 思いの外大したものではない。現代の内気な男と大して変わりない。 大人が「おまえはまだ何も知らないだろう」という言う。その下品な顔に何故だか嫌悪感を抱いた幼少期。 寮生活で好色な先輩を馬鹿にしながら男色の先輩から逃げる少年期。 容姿に自信がなく、女やse