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219立ち絵アニメ編i:Live2Dで表情を作って、ゲームで動かそう!【美しょゲを作ろう】

『すずめの戸締まり』観ました。それぞれの人間性が濃厚に描かれていて、世界観にも引き込まれましたね……観てない人は是非映画館へ!(ダイマ)

という話は置いといて、美少女ゲーム制作日誌 #美しょゲを作ろう を進めていきます。

今回は「表情差分」を作っていくよ! 最初に弁明しておくとめっちゃ準備不足を痛感する回だよ!

《残りの作業》

これまでキャラの身動き「ボディランゲージ」を制作してきました。とりあえず仕様として考えた分は作り終えたので、残りの作業は「表情変化」「カメラ・立ち位置」に関する部分です。

おそらく次回で終わります。多分、めいびー。

未来のことは考えないようにしつつ、今回は「澄まし」「微笑み」「笑顔」「泣き笑い」「不満」「怒り」「悲しみ(小)」「悲しみ(大)」「泣き」「驚き」という10種の表情を作っていきましょう。


《Live2Dにおける表情の作り方!》

通常のイラストでは表情差分ごとに描く必要があるんだけど、Live2Dでは基本的に表情パーツの「パラメータ」を弄ることで作成するんだ。

弄れる部分は制作したモデルによって変わりますが、今回の場合は「目」「眉」「口」「頬染め」の4種類を使って演出していきます。

そしてこれまで作ったボディランゲージと大きく違う点がある。

こっちが待機モーションの長さ。そして次が……

これが表情アニメーションの長さである。細すぎて見えないが、待機モーションの長さが「241」あるのに比べて表情は「2」なのです。

表情の動きとかは一切考えず静止画を作る感じになります。違う表情へと変化する動きはLive2D側でスムーズにやってくれるのだ、ありがとうLive2D。

では実際に作っていきましょう。最初だけ作る工程見せてから、後は要点だけまとめたダイジェストで行くよ!


《Live2Dで表情を作る》

最初に待機モーションを複製して、長さを2にして、他のモーションに影響が出ないように表情以外のパラメータを全部削除。この状態で表情を作ります。


◆澄まし

まずは「澄まし」から作って……いや、ほぼ何も弄らない状態が澄ましだなこれ?

いやどちらかと言うと「微笑み」だろうか。他の表情で感情らしさが目立つように澄ましでは感情を少なくしておきたいので調整していきます。

まずは口角を少し下げ、微笑みに感じないようにして……

完全に口が直線になってしまうと怖さがあったので、ほんの少しだけ口角が上がってる状態にしてみました。ポジティブにもネガティブにも取られないような印象になるよう意識する感じ。

そしたら少し眉の位置を上げて、少しだけ眉を真っ直ぐにして……

左が初期状態、右が調整した「澄まし」

こんな感じにしてみました。初期状態よりは感情が少なめというか、微笑みからほんの少し不安な感情へと寄ったイメージかな。

ちょっとした違いだけど印象は大きく変わる大事な部分。こういうのを調整するのは個人的に結構楽しかったりします。

んじゃ次は初期状態を元に「微笑み」を作って……の前に、恐らくこのままだと他の表情から変化する際に設定していない表情パーツが動かないと思われます。例えば目を閉じた状態からこの表情に変えたら、目の開閉パラメータを打ってないから閉じたままになる……多分。

なので動かしていないパラメータも現状の位置で打っておきます。

右側の黒点がパラメータを打った部分。これで問題ないと思うんだけど……ちょっと未知数なのが「目の開閉」「口の開閉」のパラメータ。

目の瞬きは他の待機やボディランゲージのモーションに入れてるんだけど、瞬き中に表情変化が起きた時の動作がどうなるか分からん。もしかしたら半目になるかもと思ったので目を全開にするパラメータを打ちました。

そして口の開閉はボイスの音量によって自動で動かしたいと考えてます。そこの動作と表情変化の兼ね合いもまだ実験できてないので、とりあえず邪魔しないようにパラメータを無しにしました。(口が半開きになってアホの子になる可能性がある)

……その2点はまた後日実験するとして、ひとまず「澄まし」は完成です!


◆微笑み

次に「微笑み」を作ります、が……

……これは初期のやつでいいな。イラストレーターさんが描いてくれた現物も可愛いので、このまま活用させていただきましょう。

と、思ったんだけども。実は次の作業で問題が発覚します。


◆笑顔

「微笑み」以上の「笑顔」が、パラメータの都合上作れない……ッ!

左が「微笑み(初期状態から少し調整)」、右が「笑顔?」

ほら、見てくださいよこれ。サイゼリヤの間違い探しより難しいよこれ。

どうしようこのままだと笑顔の出来ない子になっちゃう……と思ったんだけど、そういえば思い出しました。というか仕様に書いてました。

「目を閉じてニコっとする」と。

ここにきて新たな問題が発覚。他のモーション内で目の瞬きをさせてるので、恐らく表情で目を閉じさせても瞬きした時に目を開いた状態に戻ってしまうのです。

じゃあどうすればいいか。ちょっと考えて思いつきました。

モーションを複製して「瞬きのないモーション」を作ればいい。そうすれば永遠に目を閉じていられるはず、これには平井堅もニッコリ。

……ただずっと目を閉じていていいのかという問題もあるので、その点はまた後に考えます。ToDoリストとかに書いとかなきゃ。


とりあえず現状は「目を閉じた笑顔」の作成だけに集中しましょう!

はい、出来ました。目を閉じて、目の形を変えるパラメータを弄った感じです。

これで間違いなく微笑みと笑顔の差が出来たはず。比較してみよう。

うん、しっかりと差が出来たから分かりやすくなったね。笑顔はこれで行きましょう!

そしてここからはダイジェストでご紹介。何故ならもう2000文字を超えていつもなら記事を終わらせる容量になったからである!(でもまた分割したら永遠に終わらないのでさっさと表情制作を終えたいのである)


◆泣き笑い

作ろうとして気付いたけど、そもそも「涙」を描いてもらってないので今は作れなかった……

また後に作業設けて用意しておきます。(追加で何かしら描く許可はもらってるので)


◆不満

ちょっと眉をしかめて、口をムッとさせる。次に「怒り」も作るので、しっかり差が出るようにやりすぎない。


◆怒り

眉の角度を大きく変えて、更に口をムッと。更に目をほんの少しだけ閉じさせたので、この目を開き具合でまた他のモーション複製しないといけないのではと冷や汗をかく。


◆悲しみ(小)

「不満」と差を付けるために、眉は大きめに変化。次に「悲しみ(大)」があるので、こちらもやりすぎない程度に余力を残す。


◆悲しみ(大)

「悲しみ(小)」から変化を付けるために、また目を少し閉じ気味にしてしまった。しかも怒りより閉じてるので、これまた他のモーション(ry


◆泣き

涙がないのでこちらもパス。


◆驚き

眉を上げて、今度は口も開けてしまった。リップシンク(ボイスの音量に合わせて口が開閉するシステム)との兼ね合いが要実験。

あと黒目を小さくさせるともっと驚き感出るので、1回モデリング作業に戻ってパラメータ増やすかも。


《おわりに》

はい、ということで一部を除いて表情完成です!

……準備不足というか、完全に忘れてたこともあれば実験出来てない部分もあって申し訳ない。忘れない内に以下の項目を次回の記事で解消していきます

  • 目の開閉とモーションの兼ね合い

  • 口の開閉とリップシンクの兼ね合い

それさえ分かれば後は「カメラ・立ち位置」関係のアニメーションを作るだけなので、この立ち絵アニメ編も終わりが見えてきましたね。頑張っていくぞー!

では今回はここまで。また次回お会いしましょう!


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