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音楽が持つ"イメージ"を知る。

作品として音は欠かせない要素です。

何故なら人には聴覚があるから
全情報量を考えると視覚が80%と言われておりますが、
それを前提に考えてもその情報は馬鹿にできません。

そんな音の中にも沢山の種類があります。
音声、音楽、効果音……

あと音楽の中にも色々あります。
オーケストラ、ジャズ、ロック、ブルース、ソロピアノ、吹奏楽……

今日はこういった「音楽ジャンル」が持つ"イメージ"を語ります。


ファンタジーにおけるオーケストラ文化。

ファンタジーRPGのゲームをやったことはありますか?

「ドラゴンクエスト」とか「ファイナルファンタジー」とか、
「テイルズシリーズ」とか。

それらの音楽って……オーケストラがメインですよね。
多少電子音とかバンドサウンドとかをリズムに入れることはありますが。

ではどうしてオーケストラなのでしょうか?

この答えに幾つか説はありますが、
一番はファンタジーという世界のイメージを持っているからです。

大昔からオーケストラ楽器とその音楽は存在し、
多くのファンタジーで元になっている、
「中世ヨーロッパ」辺りで主流だった音楽でもあります。

しかし中世ヨーロッパの話なんざ普通の人は知りません。
興味もない……なのに、どうしてそのイメージが結びつくのか?

文化のせいです

オーケストラが「ファンタジー」または「ファンタジーRPG」の定番だと、
これまでのゲームや映画やアニメなどが積み重ねてきた。

その結果、ファンタジー作品には「オーケストラ」が基本だという文化が。

固定概念が根付いたのだ……と、私は考えています。


人に根付いている文化は強いものです。

朝起きて夜に寝るが普通だったから、
夜型の人間は受け入れられないことが多い。
学校に行って半強制的に学ぶことが普通だから、
休校になったらどうやって学べばいいか分からなくなる。

故に文化によって音楽がそのイメージをもたらすのも、仕方ない。

音楽が意味を持つ、とはどういうことか。
文化から連想されるイメージが思い浮かぶということなのです。


音楽が持つイメージを知ろう。

オーケストラとファンタジーが連想しやすい、ということは説明しました。今日はそれ以外にも3つほど音楽とイメージの連想関係をお伝えします。

ある程度、情報ソースはありますが完全に確定情報とは言えない
なのであくまでも私論として考えてくださいませ。


① 喫茶店 + ジャズピアノ

戦後、ジャズのレコード音源は非常に高価でした。
そんな中でコーヒーなどの飲食代だけで聴くことができる喫茶店、
「ジャズ喫茶」が生まれ、ジャズを好む人達に愛されました。

そこからジャズに対して、
落ち着いた喫茶店というイメージが連想されるようになりました。
さらに喫茶店のイメージでもあるお洒落なもの、
落ち着いた大人っぽいもの
というイメージがジャズに付属しています。

そもそもジャズピアノって何?
という方は「坂道のアポロン」でも見てください。超カッコいいぞ。


② 軍隊・戦争 + 金管楽器、マーチ

「マーチ」という音楽ジャンルがあります。
日本語で言うと「行進曲」

その名の通り、
学校で行われる運動会の行進とかで吹奏楽部が奏でてたりするアレです。
その多くは軍楽や儀式の曲として生まれました。
まあ普通、仰々しく行進するのは軍隊か式くらいだわな。

そういった面もあって、軍や式典というイメージが強くなっています
これは割と世界共通の認識ですね。

ほほう、マーチが分からない?
そんな君には「ガールズ&パンツァー」がオススメ!
マーチ祭りだからね、最終章まで見ようね。


③ レトロ・レトロゲーム + 8ビット音源

ファミコンとかの音楽だ。
ああいうピコピコ音楽を8ビット音源と言います。
初代ドラクエとか、スーパーマリオブラザーズとかで調べてみてちょ。

あの頃のゲームではあの音が限界でしたが、
現代では収録した高音質なオーケストラ音源にまで進化しました。
今やゲームを起動して音楽流して作業する人までいるかんね。

その今はなき過去という文化が、
「レトロ・レトロゲーム」という雰囲気を作り出しています

なお現代ではその音源を使うジャンルとして、
「チップチューン」というものもあるよ!
調べてみてね、めっちゃええから。


こんな感じで音楽ジャンルだけでもイメージの違いが存在します。

こうして文化を知れば、それを応用することもまた可能。
ほとんどの人に根付いているものなので、
使いこなせば圧倒的な共感性を生み出すことが……できるかも?

ともあれ皆さんも作品に携わる際は、
文化に基づいた音楽の使い方を考えてみましょう!

というわけで今日は音のお話でした。
実はシナリオより語れるからね……

この記事いを通して、皆さんの作品がより良いものとなりますように。

また次回お会いしましょう。


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