90パッケージ編d:描いてもらう場面の、細かい情報を考える!【美しょゲを作ろう】
100回が近い、美少女ゲーム制作日誌。
今日も進めていきます。
前回の記事では、
パッケージの基本情報をまとめました。
その続き、イラストの詳細について詰めていこう!
《全体俯瞰と決まったもの》
まずは前回同様、
全ての項目を見てから作業に移ろう。
やらなければいけないことを俯瞰的に捉え、
全体の構造を意識しておく。
これはどんな仕事でも重要な視点です。
また、前回決まった分は埋めて……
《基本情報》
●イラスト名
パッケージイラスト
●メインテーマ
内容が「悲恋」である可能性を理解させる
●メインコンセプト
ヒロインの「悲しげな笑み」で印象づける
●パッケージとしての留意事項
・サイズは大きくなるが、
一目でテーマが伝わるようシンプルに
・立ち絵の絵柄・クオリティに合わせること
●登場キャラクター
・ヒロイン
・主人公(手だけ)
●形式・報酬
【形式】
サイズ:4000x2600px
納品ファイル:psd(各パーツ分け状態)
作業確認手順:ラフ→線画→塗り
備考:Live2D対応
【報酬】
報酬:70,000円
リテイク:各段階で3度まで
《シーン》
●場所
●時間帯/天気
●光源の配置
●服装
●シーンの流れ(CG前後を含む)
《イラスト》
●構図テーマ
●構図
●場所(ある程度の立ち位置、向きも)
●ポーズ
●イラスト差分リスト
《Live2D》
●アニメテーマ
●パーツ分け想定
●モーションリスト
残りはシーン、イラスト、Live2D。
とりあえず頭から考えていこう。
《シーン情報》
●場所
まずはイラストに描かれる場所から。
これはゲーム本編の内容を示唆するためにも、
「電車の中」であることは外せない。
その電車内でどの位置か……
については後の項目で考えよう。
●場所
電車内
●時間帯/天気
ここも場所と同じように、
ゲームイメージをしっかり見せていきたい。
本編の背景はずっと夕焼けなので、
パッケージでも夕暮れでいこう。
天気もそれに倣って、やや曇りかな。
●時間帯/天気
夕暮れ/やや曇り
●光源の配置
ここは本編と同じ……にはしない!
参考イラストを決めているので、
そこに合うようにライティングを調整しよう。
ちなみに参考イラストはこちら。
特に今回は、
「窓に反射したヒロイン」になるので、
ライティングにはこだわる必要なし。
より印象的にヒロインの顔が見えて、
世界観が伝わることを優先したい。
なので暗くしての反射ではなく、
演出としての反射で描きたい所だ。
……情報が交錯するので、
それはイラストの項目で書きます。
●光源の配置
空間や位置関係を重視せず、
ヒロインの表情と世界観を印象付けるように
●服装
CGの時もそうだったけど、
ここは今作ではほとんど関係なしだね!
徹頭徹尾、セーラー服なので。
やはりセーラー服は正義ということだ。
●服装
セーラー服
●シーンの流れ(CG前後を含む)
……これは項目自体に調整が必要だね。
そもそもシーンの流れは存在しないので、
状況説明に留めておこう。
なので項目名は……「シーン状況」かな。
その上で参考イラストからイメージを膨らませて、
シーンの状況を考えてみる。
まず2つの意味を持たせたい。
1つは、電車内からヒロインが外を見つめて泣く。
そんなヒロイン視点で、反射する彼女を見せる。
2つ目は、
窓という境界線で主人公とヒロインを分断させる。
主人公視点で、窓に映るヒロインは別世界の人。
そんな2重の意味合いを持たせることを、
ゲームをプレイしてから見ると、
より濃厚な情報になるように組み立てたい。
という内容をまとめて……
●シーン状況
「窓に手を当てて、涙するヒロイン」
という状況を、2通りの意味で見えるようにする。
①ヒロイン視点で窓の外を眺めている
②主人公視点で窓越しにヒロインを見つめ合う
これを成立させるために、
窓に当てた手を性別不明なものにする訳ですが……
そこは次回、イラストの項目で詰めていきましょう。
《今日のまとめ》
という感じで、
今日はシーンについて考えました。
脳内で考えていることを、
こうして言語化するのは割と大変ですが……
かなり論理的に考えを組めるので、
一度皆さんも試してみてはいかがでしょうか!
では、また次回お会いしましょう。
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