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書かなくていいことは3つ【既存・常識・悪意】

物語を考える上で、
書けることは沢山存在しています。

例えば起床シーンだけでも、

・時間
・起き方
・意識
・環境

などなど、いくらでも描写できる。

だから物語を考える時には、
「何を書かないか」を決める思考も重要です。

今日はその書かないことの中で、
自分がよく意識している3つの要素を、
解説していきます。

《既存の情報は2度いるか?》

まず1つ目は「既存」

物語の中で既に出した情報や出来事。
そういったことは基本的に、
2度書く必要がありません。

物語として重要なものであれば別ですが、
そうでないものは1回だけでヨシ!


例えばさっきの起床シーン。
「何時に起きるか」という情報で考えよう。

遅刻や早起きなどの変化が、
物語の中で重要なら……2、3回書く。

しかし特に重要でもないなら、
1回書くだけで問題ない。

……むしろ本当にその情報必要か?

こんな風に考えていけば、
書かなくてもいい情報か否かが分かります。


もっと具体的に私のオススメの考え方は、
情報を3段階に分けて考えること。

①重要な情報:複数回出す
②物語として最低限必要な情報:1回でOK
③あってもなくてもいい情報:なしでもOK

物語を考える時に要素や出来事に対して、
これらの分類を意識してみてください。

すると「これは書かなくていい情報か」が、
分かりやすくなります。


《常識は書かなくても伝わる》

書かなくていいもの2つ目は「常識」

一般的に当たり前だと感じていること、
日々の中で意識すらしないことは、
書く必要がありません。

……だって、
書かなくても他の情報から導き出せるから。


朝、「学校に向かうシーン」で考えてみよう。
そこで起きることは、

・起床
・トイレ
・洗顔
・朝食
・歯磨き
・着替え
・髪のセット
・持ち物準備
・靴を履く
・玄関を出る

これら、全部書く必要ないよね?
アニメとかで1~3秒のカットを、
連続して見せるとかならまだしも……

何故なら、
こういったことをやるのは常識だから
(私は髪のセットとかほぼしない派だけど)


極限に言ってしまえば、
「学校に登校してきたシーン」を書けば、
朝の時間はある程度、脳内で補完してくれる

しかしそういった細かい習慣によって、
キャラクター性が見えてくることもある。

だから全部書かなくてもいい訳ではない。

その要素が持つ「影響・効果」を考えて、
論理的に書かないことを決めていきましょう!


《悪意は書かないことを基本にせよ》

最後に解説するのは「悪意」。

これは以前の記事でも紹介したけど、
「悪意」または「悪」は、
非常に扱い方が難しい要素です。

何故ならネガティブ要素は強力な力だけど、
「ストレス因子」という諸刃の剣だから。


参考例に関しては、
こちらの記事でまとめてます。

一部抜粋すると……

悪役を出すには、
そのキャラによる悪事を描かなければならない。
しかし悪事を見せると、
ユーザーはストレスを受けてしまう。

この「悪役を出す=ストレスを受ける」
という問題を解決しなければ、
物語において悪役そのものが、
足枷となる可能性があるのです。

といった形で、
悪意を書くにはかなり思考を練る必要がある。

だからこそ、
必要のない悪意は書かない方が効率的

書かなくてもいいかの判断は、
そういった点を踏まえてしていくこと。
ストレスコントロールを書く側が行えるよう
気をつけていきましょう!


《今日のまとめ》

私がオススメする、
書かなくてもいいことは3つ。

・既存の情報
・常識的なこと
・必要性の薄い悪意

個人的にこれらは、
書かないと判断することが多いので、
意識しておくと便利です。

より面白く、
伝えたいことをしっかりと伝えられる、

そんな物語を作れるように頑張ってください!

では、また次回お会いしましょう。

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