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51イベントCG発注編c:物語を読む手間を減らし、描きやすい状況へと持ち込もう。【美しょゲを作ろう】

別で作ってた企画がそろそろ完成しそう。
売り出すための準備しないとなー

まあnoteでは変わらず、
#美しょゲを作ろう を進めていこう。

前回の続きでイベントCGの指示書を、
更に考えていきます!

《今日考えるのはシーン内容》

今日記入していくのは……

【シーン】
・場所(主に既存背景で記す)
・時間帯/天気
・光源の配置
・服装
・シーンの流れ(CG前後を含む)

この項目たち!
(時間帯に天気も追加しときました)

画像2

それぞれ、
どういう意味を持っているのか、
を解説しながら埋めていきます。

前回決まった部分、
またこれまでのプロットなどは、
こちらの記事を読んでね!

早速内容に移りたいんだけど……

最初に少し基本的なお話をしよう。
そういえば書いてなかったな、
という部分なんだけど……

「なぜ指示書を書くのか」について、
自分なりの考えをお伝えしたい。

それを終えてから、
今日の内容を書いていきましょう。

何言ってるか分からない


《指示書は、読込時間の短縮が目的》

資料をちゃんと読み込む時間
企画について噛み砕き理解する力
論理的に捉え、考えを共有・質問できる力

クライアント・クリエイター双方が、
これらを持っていれば指示書なんていらない。

しかし、
これらを持っている人間なんてそうはいない。
自分はどうかと考えても首を傾げてしまう。
(色んなことやりすぎて時間もないし)

だから「何を作ればいいのか」をまとめた、
指示書が必要になる。

今日はこの指示書を作っていく上で、
意識しておくべき2つの点をお伝えします。

水中で考え事をする男性

1つ目は、
「プロットなどを読まずに作れるか」

仕事をするとなった時に、
膨大な量の情報を読み込む必要があるのは、
非常にストレス
だ。

実際のところ企業案件でも、
まとまりも統一もない、
理解しづらい資料というのはよくある。
そういう資料が来た時点で信頼度は底値だ。

そういった情報を全部読まずとも、
「発注書を読むだけで作れる」
という状態にすることが大切。

作り手側のモチベーションを下げるような、
アホみたいな資料はもうやめよう。

書類を見て頭を抱える

2つ目は、
「情報量を下げ、認識を共有できているか」

クリエイター側の作り方は多種多様。
ガッツリ読み込む人もいれば、
ざっと目を通すだけで作業に入る人もいる。

だから例えどんな人間であろうとも、
理解できるくらいの情報量
に制限しよう。

情報は一定ラインを超えたら、
増えれば増える程に内容がボヤけてくる。
多くても少なくても駄目なのだ。

スマホを見る猫

これらを通して、
指示書を作る際の目標を立てるなら……

・伝えたいこと(テーマ)が明確か
・全体を見て面倒と感じないか
・文章は少なく、かつ具体的かどうか

こんな感じかな。
上記の3つを考えながら書いていけば、
最低限の指示書は作れるはず。

実際に自分も意識していることなので、
この企画で有言実行していきます。


《シーンについて埋めていこう!》

お待たせいたしました。
それじゃあ指示書を埋めていこうか!

【シーン】
・場所(主に既存背景で記す)
・時間帯/天気
・光源の配置
・服装
・シーンの流れ(CG前後を含む)

企画書とプロットを見つつ、
これらの項目を実際に書いていきます。

ノートとスマホでデザイン考え中3

■場所

ここでは大まかな場所を示す。

既存の背景を指定して、
雰囲気を掴んでもらうくらいに留めよう。
(詳細は、次回の記事で書いていくので)

……まあ、今作は背景1枚だけどね。
しかし除外すると大枠が掴めなくなるので、
数文字で記載しておこう。

「壊れた電車の中」

という言葉で良さそうかな。


■時間帯/天気

時間によって、
イラストのイメージはガラリと変わる

朝なら晴れやかな雰囲気に、
夕暮れなら寂しげに、
真夜中なら怪しげに……とかね。

雨なら少し憂鬱な感じかなーとか、
クリエイターじゃなくても想像できるはずだ。

だからこそこの2点の認識がズレれば、
致命的なミスとなる。
しっかりと分かりやすくまとめておこう。

「夕方/やや曇り」
(夕焼けと終焉の2つを表す赤い空)

今作だとこういう感じになる。


■光源の配置

これも前項と同じ。
どういう光の当たり方をしているかで、
イメージはガラリと変わってしまう。

逆光とかカッコいいもんね。
でも表情を見せたい時には不向きだ。

だから事前に、
簡単なイメージを共有しておこう。

「窓の外:夕焼けがやや逆光
 電車内:天井照明(やや弱めに)」

こんな感じなら分かりやすいかな?

夕暮れの空

■服装

制服、私服などの衣装差分を指定
それ以外にも、
服の状態とかが重要なら記載する。

ここの認識がズレると、
休日のデートなのに、
制服で来るヒロインが誕生する。

成人向けゲームなら、
服のはだけ具合とか重要だもんね。

あと美少女ゲームでよくあるのは、
イベントCGのみの服装とか。
立ち絵差分までは作れないけど、
どうしても表現したい場合の手段だ。

今作の場合は、服装が1種類。
そしてイベントCGも変わらず同じなので……

「セーラー服」

といった所か。
趣味嗜好全開のセーラー服で決まりだ。


■シーンの流れ(CG前後を含む)

分かりやすく、端的に、
プロットの流れを説明する

シナリオライターとしては腕の見せ所だ。

開始前を1行
シーン中を2〜3行
後を1行くらいのイメージでまとめる。

難しい言葉は使うな。
簡単に想像できるレベルで書いてみよう。

爆発による地震でヒロインが体勢を崩す。
(イベントCG開始)
ヒロインを抱き締めるように支えて密着する。
「恋をしたかった」と囁かれ、キスをお願いされる。
その想いを聞き、主人公から顔を近付けて。
(イベントCG終了 ※次のCGが開始)
ヒロインにキスをして、最後の会話をする。

詳しい体勢とかは次回まとめるから、
これくらいの情報でいいだろう。

開かれた本


《今日のまとめ》

今日決めた内容をまとめると……

・場所(主に既存背景で記す)
壊れた電車の中

・時間帯/天気
夕方/やや曇り
(夕焼けと終焉の2つを表す赤い空)

・光源の配置
窓の外:夕焼けがやや逆光
電車内:天井照明(やや弱めに)


・服装
セーラー服

・シーンの流れ(CG前後を含む)
爆発による地震でヒロインが体勢を崩す。
(イベントCG開始)
ヒロインを抱き締めるように支えて、密着する。
「恋をしたかった」と囁かれ、キスをお願いされる。
その想いを聞き、主人公から顔を近付けて。
(イベントCG終了 ※次のCGが開始)
ヒロインにキスをして、最後の会話をする。

といった内容になる。
もうちょい短くまとめたい気もするが、
これ以上に減らすと流石に情報が少なすぎるか。

全部の内容を出し終えてから、
調整する形にしよう。

次回は更に具体的に、構図やポーズなど、
「参考画像」を用いての指示を書いていきます。

もしかしたら参考画像については、
また記事を分けるかもしれないけど……

まあ気長にやっていきますので、
ご了承くださいませ!

では、また次回お会いしましょう。


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