87パッケージ編a：パッケージのテーマを考えよう！【美しょゲを作ろう】
#美しょゲを作ろう の続き！
前回、背景イラストレーターさんが決まり、
テーマ曲制作に戻る……
かと思いきやパッケージ編やります！
実はイベントＣＧ２枚目も納品完了しまして、
最後のお仕事を振らないといけないのだ！
というわけで今日から、
パッケージイラストの仕様書を作っていこう。
（テーマ曲は後回し！）
《パッケージの本質は何だろう？》
いつも通り、最初はテーマ設定から進めます。
ユーザーに何を伝えるか、という部分だね。
しかし、これまで作ったイラスト素材は、
あくまでも「ゲーム中の素材」でした。
なので「そのシーンで何を伝えるか」とか、
「どう感じてもらうか」とかを考えたんだけど……
今回のテーマ設定は、
これまでとは違ったベクトルで非常に重要です。
どういうことかと言うと、
パッケージでゲーム素材というよりは、
「マーケティング」の素材なんだ。
つまりパッケージイラストで考えるべきは、
「何を伝えることで購入してもらうのか」になる。
見てもらう場所は、
販売サイトか広告を打ち出した所がメイン。
そして見てもらう人は、
このゲームに興味を持っている人だけじゃない。
ふと気になってくれた人も重要なターゲットである。
最初から明確に目的を持っている人じゃないから、
非常に考えるのが難しい部分でもある。
なので１つ１つ、
購入に繋がるような伝えるべきポイントを、
考えて行こう。
《ポイント１：悲恋》
今回の企画では「悲恋的なシナリオ」であることが、
かなり重要になってきます。
悲恋とは言葉の通り「悲しい恋愛」だ。
主に「別れ」や「実らない恋」とかを描いた作品が、
これに該当する。
今作も間違いなく悲恋なので、
パッケージとして要素に入れ込んでおきたい。
……というか「悲恋ですよ」と提示しておかなければ、
下手するとパッケージ詐欺になりかねない。
購入者のニーズを満たせなければ評価は下がるだろう。
これを逆に考えてみると、
シナリオが「悲恋」かもしれないと分かり、
それを求めているユーザーに刺さるようにする。
ということが大事になる。
なお「絶対に悲恋だと分かる」ようにはしません。
あくまでも、
「そうかもしれない」程度に留めておけば、
悲恋をやりたいと考えているユーザー以外も、
購入してくれる可能性が生まれるから。
的を絞ることは大事だけど、
絞った上で拾えるものは拾っておこう。
この上で「悲恋かもしれない」と分かっていれば、
実際に悲しいシナリオであっても、
ユーザーは悪く裏切られたと感じない。
このさじ加減を上手く作りたいね。
《ポイント２：ヒロインと世界観》
美少女ゲームにおいて、
【最重要課題は「ヒロイン」をどう見せるか？】
である。
魅力的なヒロインがいてこそ、
美少女ゲームというジャンルに入る。
パッケージでそれを知らしめる為にも、
「ヒロイン」を描いてもらうことは大切だ。
そして今作ではシステムにも深く絡んでくる、
「世界観」も重視したい。
もしも企画内容的に、
ヒロインの容姿で世界観がある程度分かる場合は、
それを描くだけで充分だが……
今回は背景を用いて、
ポストアポカリプスな世界観を見せたい。
どっちも見せたい！
とか言ってたら、
結局どちらも霞んでしまい、
曖昧なよく分からないものが生まれる。
なので重視すべき部分を決めておこう。
ヒロインにおいて重視するのは「表情」。
ここで悲恋を演出しつつ、
ドラマチックなゲームだと分からせたい。
世界観において重視するのは「電車」と「廃墟」。
しかし通常背景やＣＧとは差別化を図りたい。
なので……
電車は「窓」または「窓越し」を上手く使い、
廃墟は「窓外のぼやけた風景」を見せる。
一番見せたいのはヒロインの顔。
そして世界観は顔へと視線が向くように、
あくまでも補助的な役割で用いたいと思う。
《今日のまとめと参考イラスト》
パッケージイラストのテーマをまとめると……
ヒロインの「涙を零した悲しげな笑み」で、
シナリオが「悲恋」であると分からせる。
「窓」を使って「電車」を、
窓の外にある風景で「世界観」を見せ、
かつヒロインの顔に視線が向くように誘導する。
というものになりました。
まとめてみて思ったけど、
「ヒロインの顔への視線誘導」は、
もっと具体的に示さないとだね！
今後考えていきましょう。
これを軸に、マーケティングを踏まえて、
仕様を詰めて行ければと思います。
そしてこのテーマに対する、
参考イラストを見つけ出してきました！
それがこちら！
めっちゃいい……こういうの欲しい……
手を当ててるのとか、
あえて手前側の袖を映さないようにしつつ、
男女の区別がつかない形にすれば、
「手前が現実（あなたの手）」とかに出来そうだし！
これを元に、今後進めていくぞー！
という所で今回はここまで。
また次回お会いしましょう！
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