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あとすこしでコロナが明けるのに、なぜ在宅ワークチェアのECを立ち上げたのか

ワークプレイスの事業展開をする47(よんなな)でオフィス家具ECサービス「Kagg」を運営している、梁原です。

昨年開始した中古オフィス家具のオンライン・マーケットプレイス『Kaggマルシェ』以来の新サービス『Kagg Home』を本日リリースしました!

緊急事態宣言もようやく明けて、ワクチン接種もどんどん進んでいるこのタイミングで、なぜ在宅ワークチェアのECをローンチすることにしたのか、このnoteでご説明していきたいと思います。

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コロナ禍の動きをざっと振り返る

何よりインパクトが大きかったのは、2020年4月7日の、最初の緊急事態宣言発令でした。前後で、ワークチェアのサブスクリプション『Kaggレンタル』へのご注文が殺到。コロナの状況も、会社の出社方針がどうなるかも、先行きがまったく見えないなかで、大変ご好評をいただきました。

サブスクではなく、通常に新品を購入いただく『Kagg.jp』も、個人向けの売上が2020年3月から急上昇。4月〜9月は過去に類を見ない水準となりました。まだコロナとの“付き合い方”も掴めておらず、「出社禁止」「オフィス閉鎖」の対応をとる会社も多かった頃だと思います。

2020年末にかけて、販売量も徐々に落ち着いていきました。一方で同時に、「コロナが収束しても、働き方が元に戻ることはなさそうだ」「在宅勤務がゼロにはならないから、いい椅子を買ってしまおう」と思われる方が増えたようです。実際に、2020年4月〜6月と比較すると、10月〜12月は個人の方の購入単価が約124%となりました。

ワークチェアを購入する人が減らない理由

今年に入って、さらに販売量は落ち込んで‥‥いくことはなく、むしろ2020年4月の水準を上回り、今でも好調を維持し続けています。昨年はコロナの感染状況(感染者数)と比例するような動きでしたが、今年はそう見受けられません。

まだまだ予断を許さない状況ではありますが、ワクチン接種も進み、「コロナ明け」への期待が強まる昨今。在宅用のワークチェアを買い求める方が減らない背景には、次の3つのポイントがあると考えています。

① 在宅勤務が長期化し、体の不調に耐えられなくなった
② 安価な椅子で対処していたが、長く使える「いい椅子」を買い直した
③ 「週3日出社・週2日在宅」など、会社の方針が正式に発表された

それぞれ書いた通りですが、③について補足すると、GAFAMはFacebookを除いて週2日程度の在宅勤務。国内では楽天も原則週2日の在宅勤務にすると報道されています。
いずれも、さまざまな従業員の事情・要望に応えられるよう、(オフィスor在宅のどちらかに完全に振り切るのではなく)「ハイブリッド」な方針としているのが印象的です。

一時、「オフィス不要論」が取り沙汰されていましたが、完全在宅勤務による弊害(心身への悪影響)も明らかになってきました。会社・組織ごとに、ワーカーひとりひとりに、最適なワークプレイスは多様であるという前提のもと、「ハイブリッドワーク」がこれからの働き方のスタンダードになると僕は思います。
※個人的には、週3日出社・週2日在宅のバランスが、ワークとライフの両面から「ちょうどいい」と感じています。

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在宅勤務のニューノーマル

緊急事態宣言が出ているから、ではなく、会社がオフィス出社を禁止しているから、でもなく、ワーカー自らが「生産性高く働ける場所」として主体的に在宅を選ぶ。コロナが明ければ、社会も会社もワーカーも、そんな働き方を実現する方向へどんどん進んでいくと思います。

その先に問題となるのが、オフィスとは違って、仕事をするために最適化されていない「作業環境」(ファシリティ)です。床に座布団を敷いてローテーブルで、とか、ソファに座ってPCを膝に置いて、とか、プロの目から見ると劣悪な環境・姿勢でお仕事をされている方が、コロナ禍では非常に多くいらっしゃいました。
※僕が一番驚いたのは、折りたたみ椅子を置いて、洗濯機をデスク代わりに使っている、というエピソードです(笑)。

今年に入って、本当にたくさんの方々にワークチェアをお買い求めいただいていることからも、ワーカーひとりひとりが、在宅用のワークチェアを所有/利用している未来が必ずやってくると信じています。
「コロナ商材」ではなく、「アフターコロナ」だけの時間軸でもなく、これからのワークプレイスで新しい当たり前(ニューノーマル)となるサービスは何か。そう考えて、本日『Kagg Home』をリリースするに至りました。

【PR】在宅ワークチェアのオンライン・セレクトショップ『Kagg Home』とは

すみません、サービス説明を書いていこうと思ったのですが、サイトを見ていただいた方が伝わります。是非ご覧ください!

本体の『Kagg.jp』がオフィス家具の“百科事典”(チェアだけでなく、網羅的に65万点の商品を掲載)だとするなら、『Kagg Home』はワークチェアの“女性誌”です。在宅ワークというシーンに焦点を当て、商品を膨大なラインナップから厳選(キュレーション)し、ターゲットにお届けできるようにしています。

実は『Kagg.jp』は、ユーザーが女性3:男性7(Google Analytics調べ)という非常に“歪”なサービスです。まったくもって狙っておらず、結果的に、ですが、もっと広く、たくさんの方々にご利用いただけるようにしたいと思ってきました。

今回の『Kagg Home』は、企画・制作のチームを多様なメンバーで構成し、ターゲットとなる方々にヒアリングを重ね、つくり上げてきました。ワークマンの「WORKMAN Plus」のように、さまざまな方々に知ってもらい、使ってもらえる突破口となるサービスにできればと切に願っています。

在宅勤務がつづいて、腰痛などに悩まれている方は本当に多くいらっしゃいます。TwitterやFacebook、社内Slackなどでシェアしていただけるとすごく嬉しいです。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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