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夜桜は綺麗だった。~お参りはいつも越中詩郎のつもりで~

「ねえ、桜咲いているよ!もう春なんだね。」
桜が咲いているのを見て、春の訪れを実感するのは、とても女性的な感性だなと思ったのはつい最近のこと。
自分一人なら、「あー、咲いたんだなー。」と気づけばまだマシな方で、もしかしたら桜の花を見向きもせずに梅雨に突入してたかもしれない。

春は桜を見るもんだと言われ、半ば付き添う形で夜の神田明神に足を運ぶ。その日の予報は夕方から雨だったが、ここに来て晴れ男が効果を発揮したらしい。雲はそこそこ、気温は快適な感じで散歩することができた。

人気の少ない夜の神田明神は美しい。

昔父方の祖父が死んだ時、お経をあげてくれた住職が「神社へのお参りでは、神様にお願いをするのではなくて、誓いを立てに行くものです。」と教えられたのはもう10年も前のこと。その時は妙にその話を気に入ったので、毎回の初詣は神様に対して「やってやるって!」と半ば越中詩郎のように賽銭箱の前で宣言してきたが、そのせいか20代半ばも過ぎて、バチが当たることがしばしばあったような気がする。

その後、弟が受験に成功すると「ヘイ兄ちゃん、俺はお参り行かない年に受かったから、是非参考にしてくれたまえよ。」と新しい文化を述べ始めたので、今年は試しに初詣にも行かなかった。
そのせいか、先日の神田明神でも賽銭投げてお参りというムーブを忘れてしまっていた。

今さら神様に「願いが叶いますように」なんて他力本願なこと言ったら、それこそバチ当たりな気がするので、やっぱりお参りしてたとしたら越中詩郎スタイルになったんだろうなと思う。
「風が吹くって!」と言わんばかりに今年は頑張っていきたいが、少なくともその日の夜はまだ強い風が吹いてなくてよかったなと思うのであった。

次はちゃんとお参りしよう。やってやるってー!!!

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