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■山尾悠子『仮面物語』

山尾悠子『仮面物語』国書刊行会

山尾悠子
やまお ゆうこ
Yuko Yamao
多くの方に知ってほしいから、
検索にかかるように色々な表記で。

『仮面物語』、読み終えてしまった。
悲しい、ずっと読んでいたかった(涙)
長く絶版になっていた小説が、
国書刊行会から復刊。
装丁は、
漆黒に、銀色のMの文字
YamaoのMと、仮面=MasksのM、
タイトルの意味も、装丁の意味も、
読めば理解できるはず。
別の短編集の
『歪み真珠』ちくま文庫
とあわせて読めば、
ニヤリとできる。
記憶を消して、また読みたい。

仮面、影盗み、ゴオレム、結晶体…
どう?気になっちゃった?

ーーー

私が読書をはじめるきっかけとなった作家、
山尾悠子さん。

『飛ぶ孔雀』文藝春秋

という小説が、
賞をとったとネットでみかけた。
泉鏡花文学賞
日本SF大賞
芸術選奨文部科学大臣賞
これは、、、なんだかスゴそうだ。
本をほとんど読んでこなかった私の心が
珍しく反応。
探す
単行本だ
高価なイメージ
ぶ、文庫になっている山尾悠子の作品から
読んでみようかな。
再び探す
あった、ありました、

『増補 夢の遠近法 初期作品選』ちくま文庫

これは短編集で、読みやすそう。
読んでみる

上手く読めていない気がする…
なんじゃこりゃ
間違いだったか。
いや、大正解だった!
筆舌しがたい衝撃をうける。
混乱困惑難解。
「この気持ちを表現するために、
まったく同じ小説を書かなければならない」
などと私はよく言っています。
文体は美しく、
霧の中を彷徨うようにふわふわとして掴めない、
時には鉱石のように硬くなり怪しくひかる。
難解さ不思議さをそのまま楽しむ
ぶんぶん振り回されるのが嬉しくなる

幻想文学
とよばれる小説だと、
後で調べてわかりました。
心くすぐる素敵な四文字「幻想文学」
マジックリアリズム、
なんて呼び方もされるそうな。
この幻想文学を軸足にして、
純文学、SF、奇書(?)にも手をのばすように。

ーーー

今回はこのへんで。
それでは。



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