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お金に関する質問コーナー①「仮想通貨やFXへの投資ってどうなの??」

経済的自立力を育む親子向けの金融教育プログラム「親子de資産形成アカデミー(旧名:Geek養成塾)」をやっている中で、取材の際に質問をいただいた内容と僕なりの回答をnoteでもご紹介します!

※回答者は(非営利型)一般社団法人Nancy代表理事の住田ですが、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)に合格し、CFP(世界が認めるプロのFPの証でありFPの頂点と言われる国際資格)を保有する弊社講師「にぐ先生」にも回答内容を監修いただいております。

ー「10代の金銭感覚についての意識調査2021」の中で、大学生等の48%が「投資に前向き」という結果が出ていますが、実際に投資している人が選んでいるのは仮想通貨、FXなど投資よりも投機に近いものが多い印象ですが、どう思われますでしょうか。


まず、学生の時点でおよそ半数もの方々が投資に前向きになっているのはとても良い傾向と感じます。
日本ではお金の話は「卑しい」「怪しい」「危なそう」などと避けられやすいです。「清貧」という言葉までありますね。


よく言われる「お金よりも大事なことがある」は正しいですが、その上で「お金も人生や将来のために大事」と捉えられているのは素晴らしいことです。

だからこそ、その大事なお金を減らさず増やすにはどうしたら良いか?という視点へとステップアップできると更に良いでしょう。

質問の中で「投資」「投機」という言葉が出ましたが、この記事を読まれている皆様は「プラスサム」「ゼロサム」「マイナスサム」という言葉を聞いたことはありますか?

「サム(sum)」はExcelの関数で使う方も少なくないと思いますが「合計」の意味です。

参加者の損益を合計したときに平均すると全ての参加者の損益がプラスになるものをプラスサム
参加者の損益を合わせて±ゼロになるものをゼロサム
参加者の損益が平均してマイナスになるものをマイナスサムと言います。

具体的な例で言うとプラスサムは投資の中でも長期の投資や買い物に付いてくるポイントなどが挙げられます。

ゼロサムは投資の中でも短期売買や仮想通貨、FXなどを指します。
参加者の損益がプラマイゼロなので「誰かが儲かった分と同じ分を誰かが損している」ということです。

(厳密には手数料や税金などの関係でマイナスサムという捉え方もできます。)

つまり短期売買で億単位のお金を儲けている「デイトレーダー」の利益は、それと同じぐらいの金額に及ぶ誰かの損失によって成り立っているわけです。
百戦錬磨のプロがたくさんいる世界で素人が狙って勝ち続けていけるか?と考えるとあまりオススメはしません。

質問に出ていた「投機」とは「機会に乗じて短期間で利益を得ようとする行為」ですが、これが推奨されないのは上記のような理由からですね。

では長期投資は投機にならないのか?
なぜプラスサムになるのでしょうか?

それは短期的には上下に値動きしている株価は長期的に見れば上昇し続けているため、参加者のほとんどが含み益となっていくからです。

リーマンショックや東日本大震災などで短期的に大きく下落することはあっても、その後いずれも時間が経てば過去最高を更新し続けています。
(コロナ禍でもそうでしたね。一時的に大きく下げましたがその後はまた過去最高を更新しています。)

そうなる理由もきちんとあるのですが、長くなりすぎるのでここでは割愛いたしますね。
気になる方はぜひ調べてみてください。

ちなみに余談ですがマイナスサムの具体例には宝くじやパチンコ、保険などが挙げられます。
保険は意外に感じられた方も多いかもしれませんが、保険会社が大きく儲かっているということはそれだけ参加者が多くお金を払っているということです。

もちろん保険はセーフティネットなのでギャンブルと同枠にしてしまうのは乱暴かもしれません。
しかし自身が毎月支払う金額と、何かがあったときにもらえる金額を天秤にかけて考えることはとても大事です。

最近はマイナスサムではなくゼロサムに近い「わりかん保険」も話題になりつつありますので、保険を考える際のために頭の片隅にでもぜひ入れておいてくださいね。

日本は国の保険がとても充実している国です。
何かがあったときのための保険料で生活が困窮してしまっては元も子もありませんから。

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「親子de資産形成アカデミー(旧名:Geek養成塾)」では小学校高学年〜中学生のお子様、そしてそのお家の方を対象に経済的な自立力を育むためのオンライン金融教育プログラムを実施しております。

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▼無料のイベントなども行っておりますので、詳細や申し込み等はぜひLINE公式アカウントをご確認いただけますと嬉しいです!(無料特典もあります!)

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