《守りたいもの》

先月から発作が出ない時は1日中でないが、多い時で1日5回でる。もう体が限界なのかな。せめて彼奴らが帰って来るまでもって欲しいんだけどそれは無理みたい。でも彼奴らファミリー、家族、友達の為に命を懸けて色々やって来たから後悔はしてない。嘘。本当は凄く後悔しているし泣きたい。もし過去に戻れるなら戻りたい。あの楽しかった中学時代に戻って皆とサッカーして日本人学校の皆でくだらない事で笑い合って楽しかったあの頃に戻りたい。でもそれは出来ない。恐らく今の俺にできる事は彼奴らを初めとするファミリー、友達、家族、教え子を命を懸けて守る事だからだ。だが、『それもいつまで守れるかは分からない。それでも彼奴らを守れるなら俺の身体と寿命を代償にしても守りたい。俺の身体と寿命が代償で済むならこの2つを初めとするものはいくらでもくれてやる。』それくらいしなきゃ彼奴らを守る代償にならないからだ。自分が思っているほど甘くない事は知っているが、それで守れるならそうであって欲しいと自分は願う。だが、その様な自分勝手な甘い考えはやはり現実に突き返されてしまい、残酷な現実に連れ戻されてしまう。そしてふと自分ただでさえ無力な上に病気になって弱い人間になったか思い知らされる。そして再び俺は枯れてしまったあるはずのない涙を流そうとするが結局出ずに終わる。

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