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プラモデル製作記 レベル 1/72 RAH-66 コマンチ


はじめに

レベルの「1/72 RAH-66 コマンチ」を作りました。型番は「04469」です。
中古で見かけての購入です。
「ステルスヘリコプター」として実機が発表されたときは、かなりの注目度だったと記憶しています。
ちなみに、こちらのキットは「レベル」といっても「ドイツレベル」の方です。

「RAH-66 コマンチ」について

「RAH-66 コマンチ」は、「RAH」となっているように「R=偵察」「A=攻撃」「H=ヘリコプター」に分類され、威力偵察に使用される「OH-6 カイユース」「OH-58 カイオワ」「AH-1 コブラ」等の旧式化していたヘリコプターを更新するために、ボーイングとシコルスキーによって開発されました。
「AH-64 アパッチ」よりも小型の双発ヘリコプターで、機首ターレットには3砲身の20mmガトリング砲(M61バルカンの3砲身版で、AH-1搭載のM197の改良版)が固定装備されています。
機体は本格的なステルスヘリコプターとしての設計がなされており、ミサイル・ロケットポッド類はウエポンベイへの格納式、機首ガトリング砲も使用しないときは後方フェアリングに格納する方式(らしい)となっています。
ステルス性が低下するかわりに、スタブウイングを取り付けてミサイルやロケットポッドを携行することも可能となっていました。
実機はプロトタイプが2機製作され、優れた性能を示しましたが、度重なる調達予定数の削減ののち、予算やUAVの有効性などを理由に残念ながらキャンセルとなりました。
プロトタイプは現在アラバマのアメリカ陸軍航空博物館に展示されているそうです。

キットについて

キットは「レベル」のブランドで販売されていたものですが、元々はイタレリから発売されたもので、イタレリと提携していたタミヤからも同一の内容でパッケージのみ変えて販売されていました。

デカールは

  • アメリカ陸軍 94-0327 (試作1号機)

  • アメリカ陸軍 95-0001 (試作2号機)

となっていて、モックアップを元にしたと思しきイタレリ版から、実機に合わせてデカール変更されたようです。
キットはオリーブドラブの成型色となっていて、吊るし物には

  • ウエポンベイ: AIM-92 スティンガー x2 と AGM-114 ヘルファイア x4

  • スタブウイング: AGM-114 ヘルファイア x8

となっています。
ヘルファイアの弾頭形状を見るにAGM-114Lっぽいので、今回は手を入れずにそのまま使うことにしました。

完成写真

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

5枚の比較的小径のメインローターが特徴的ですね。
兵装はせっかくなので全て使用してみましたが、ミサイルとしては小型な部類のヘルファイアの大きさからも機体の小ささがうかがえます。
左右非対称な角ばった形状や、IR低減を目的としたエキゾーストなど、ステルスヘリコプターならではの特徴が見られるかと思います。

完成写真2

正面から。照準装置類が目立ちますね。
キットには付属しませんが、円錐コーン型に小型化されたロングボウ・レーダーがローター上部に取り付けられる予定だったそうで、現在展示中の機体には(おそらくダミーが)取り付けられている様子が確認できます。

機首周り

キャノピーは実機がどうなっているのか分かりませんが、ステルス機とのことなのでスモーク仕上げにしてみました。
実機写真を見ると、正面の一枚だけコーティングが異なるのか色が違うようにも見えます。

下から

うーん、重武装です。
細いものはスティンガーで、それ以外はヘルファイアです。
スタブウイングにはフェリー用の増槽も取り付けられるそうですね。

箱と合わせて

今回はステルスヘリコプター「RAH-66 コマンチ」を製作しました。
できあがってみるとなかなかのカッコよさで、計画が中止となってしまったのが惜しいところ。
ステルスブラックホークのように、実は計画が終わってなかったり…は、しませんよねえ。


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