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プラモデル製作記 フジミ 1/72 A-4C スカイホーク "スピリッツ"


はじめに

フジミの「1/72 A-4C スカイホーク "スピリッツ"」を作りました。型番は「7A-F26」です。
「背中がスマート」な「フジミのA-4スカイホーク」が作りたくなり、オークションで中古品を入手しました。

箱写真

現在、入手が容易なスカイホークのキットとしてはハセガワから「A-4E/F」の再販が出ています。

「A-4C スカイホーク」について

アメリカの「ダグラス」社にて開発され、アメリカ海軍や海兵隊などで運用された攻撃機です。
小型軽量な機体と豊富な兵装搭載量とを両立した機体で、整備性も良く、また安価なために多くの国で運用されました。
現在でも一部の国では改修が施されて現役で稼働しています。
攻撃機ですが運動性も良好で、アメリカ海軍のデモンストレーションチーム「ブルーエンジェルス」で使用されたほか、空対空戦闘での敵機撃墜報告もあるほどです。
「A-4C」はレーダーを装備した全天候型で、多くの生産数を誇るA-4シリーズの中で最も多く生産されたタイプです。
後に電子装備類を強化した「A-4E」「A-4F」、また海兵隊向け「A-4M」等の派生型も生産されました。

キットについて

「背中がスマート」と上で書いたように、キットは「A-4C」タイプのため、胴体背面にアビオニクスを増設していないスマートな形状が特徴です。
後の「A-4E」タイプ以降は兵装搭載のハードポイントが増設されていますが、それ以前のタイプのため両主翼下に一か所ずつとセンターに一か所の計三か所のハードポイントへの兵装搭載が可能となっています。
キットの「スピリッツ」とはアメリカ海軍の「VA-76 "Spirits"」のことで、1967年に北ベトナム軍のMig-17を対地ロケットにて撃墜した、いわゆる「ミグキラー」の機体デカールが選択可能なキットとなっています。(箱絵もこの出来事をモチーフにしたものかと思います)

デカールは

  • U.S. NAVY VA-76 "Spirits" (301AG/149645)

  • U.S. NAVY VA-12 "Flying Ubangis" (401AJ/149553)

  • U.S. NAVY VA-144 "Road Runners" (408NK/149561)

  • U.S. NAVY VA-144 "Road Runners" (312NH/149532)

  • U.S. NAVY VA-15 "Gulf of Tonkin Yacht Club" (412AA/148459)

と充実しています。
ちなみにこの中で「VA-144」を選択したい場合、デカールに誤植があり「VA-114」となってしまっているため、別のデカールから番号を切り貼りして修正することになりますのでご注意ください。
吊るし物は増槽3本とブルパップミサイルが選択できますが、バリエーションが豊富なフジミのキットのため別キット用のMER/TERも同じランナーに付属しています。
今回はやはり「スピリッツ」を選択しましたが、対地ロケットではなく別の兵装をと考え、後々他の機体でも使えるかと思い「Mk.77 焼夷弾」を製作してみました。
ナパーム弾が廃止され、代替として開発された焼夷弾です。

モデルにしたのが「Mod.4」なのでちょっと年代にズレがあるのを忘れていたのですが、「Mod.2」の信管違いと思っていただければ。

完成写真と改造点

完成写真はこちら。背景はいつもの「紙模型工房」様の「背景支援」よりダウンロードしたものです。

完成写真1

フジミのキットおなじみ、前縁スラットは下げておきました。
ガルグレーに赤が入るとよく映えますね。

完成写真2

横から見ると、機体の小ささがよく分かるかと思います。
エアブレーキ開、フラップも下げていますが、スプリットフラップなのでこの角度だと分かりにくいですね。

下から

Mk.77をTERに積めるだけ積んでみたので、機体の小ささが際立ちます。
主翼下は主脚と干渉するので、TERの外側に二つまでがカタログ上の上限だそうですが、実戦でここまで積むことはまず無いかと思います。
リアル寄りにするなら、TER使わずに両主翼下にMk.77一つずつとセンタータンクくらいになるでしょうか。

箱と合わせて

今回は「A-4C スカイホーク "スピリッツ"」を製作しました。
機体の小ささゆえパーツ数も少なく、すんなりと組むことができました。
キット自体もフラップ等の選択肢が充実していて、楽しいキットかと思います。

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