1000字足らずの文体練習

「文章が上手く書けるようになりたい。」

昔から、ただ漠然と、魅力的な文章を書く人に憧れていました。一度読んだ途端、その人をもっともっと知りたくなるような文章を書く人に。

僕はふだん、大学で宇宙についてあれこれ研究するお仕事をしております。いわゆる職業「物理学者」と呼ばれる、29歳の若手研究者です。我ながら、肩書はカッコよさそうですよね。

研究者という仕事は、自分の研究の魅力を文章にして伝えないといけない機会がとても多いです。いろんな人たちに、自分の研究が面白いことを伝えることも、研究者のお仕事です。なので意外にも、研究者の仕事において、文を書く才能は必要不可欠なものなのです。

僕の研究も面白いんですよ。宇宙のどこで元素が作られているのかを研究しています。実は、周期表に書かれている113の元素のなかで、宇宙のどこで作られたものなのか明らかになっているのは、半分もなかったりします。そんな不思議に、僕はワクワクしちゃいます。

研究者の面白さを知ってもらうためにも、僕自身の文章練習のためにも、きっとまだまだ文章を書かないといけない。そこで、これから少しずつですが、1000文字足らずの『物理学者の日常と、日々の考え事』を綴ることにしました。誰かに向けて書くことで、文章を推敲する訓練になる。さらには、研究者を知ってもらえるキッカケになる。願ったり叶ったりなお話です。

いつかもっと上達した頃には、読むと僕を少しでも知りたくなるようなお話で溢れているといいな。

(626文字)

澤田 涼
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