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「会社は学校じゃない」って言うけど、結構学校っぽいよね

今日のnoteは、「会社は学校じゃない」っていうけど、結構学校っぽいよねという話です。


新卒のメンバー向けにこのnoteの内容とかをパワポにまとめてみた

今、新卒で新たにチームメンバーになる方たち向けに、↓マガジンの内容とか、今まで僕が気を付けてきたことなどをパワポにまとめています。

新卒の方に僕が伝えたいなと思うことのおよそ半分くらいまで作ったのですが、改めて、これをもとに、先輩風を吹かせて解説して教えるのだと思うと、ふと、「会社は学校じゃない」って言うけど、結構学校っぽいなぁと違和感を感じました。

少なくとも僕が教えるというパートにおいては、僕のやってきたことのうち、上手く行ったと思われることを、1つの正解として、教えていくわけで、学校と何が違うんだ・・・?と。

・・・こんな感じで習って、仕事ってできるようになるんだっけ・・・・?


そもそも「会社は学校じゃない」の意味とは?

「会社は学校じゃない」ってものすごく耳に残る言葉だけど、何で聞いたのか思い出せないな・・・と思いながら、とりあえずググってみました。

おぉ・・!そんなドラマもあったんですね。知らなかった。さすがにドラマきっかけでこの言葉ができたとは思いませんが、かなり多くの検索結果がこのドラマが関わっているページでした。

そして、あまり明白な意味を解説しているページはありませんでした。そのなかで、一応、「会社は学校じゃない」の意味だと考えられるものを羅列してみました。

・学校はお金を払っているわけで、生徒はお客様でもあるが、会社は逆にお金をもらっているんだから、自ら学んで利益を出せ

・上司は先生じゃないから、自分で考えて行動しろ

・教科書のような正解は仕事にはないから、自分で正解を導き出せ

こんなところでしょうか。

・・・・・正直、その程度ならわざわざ、「学校じゃねぇ!」とか言うほどの話ではないと僕は思ったのですが、いかがでしょうか。

学校と会社、別に似てないし、利益出す必要があるのは分かるし、正解がないのも、みんな分かってますよね。新卒であっても分かってると思います。


2つの違和感が交錯してた

この会社が学校じゃないという意味を調べてみて、一番違和感を感じたのが、「学校じゃないというなら、何もできない新卒を採用するなよ」でした。僕が人材サービス畑の人間だからかもしれませんが、そこがどうしても気になる・・・

いわゆるジョブ型採用の欧米は「会社は学校じゃない」と言う権利があると思うのですが、日本型のメンバーシップ型雇用は、何もできない新卒を一括で採用するようなやり方になるのだから、そりゃ、教える必要もあるし、学校みたいになるだろ。っていうか、教えないと会社の利益にもつながらないから、「学校じゃない」ではなくて、「なんか、学校みたいで・・・てへっ」の間違いじゃなくて??と思ってしまいます。

欧米は、野球のピッチャーができる人をピッチャーとして採用するという仕組みですが、日本は、とりあえず未経験者を採用して、いろいろな知識やトレーニング、経験を積ませて、結果としてピッチャーになった人をピッチャーとして使うようなやり方です。(スポーツに例えて、日本型雇用を例えるのは、日本型雇用のメリットが見えにくくなるので嫌いですが、とりあえず分かりやすいのでこの例えで!)

どう考えても、会社は従業員に教えないといけないよね。っていう話だと思いませんか?


で、ここまで考えて、感じた違和感の中に2つの違和感が交錯していたことに気が付きました。それは

・ちょっと教えたくらいで出来るようにならない(もしくは逆効果)けど、教えざるを得ない

・正解のフリをしたところで、仕事(特に、営業のような対人業務)に正解はない

教えるのが当然である仕組みに対して、正解がないということを僕は整理できてなかったようです。


正解はないけど、経験を伝える

ググったおかげで、整理ができました。僕は、「正解はないけど、経験を伝える」というスタンスで新卒の教育に当たろうと思います。

つまり、僕が書いているnoteマガジンと同じです。noteなら、いろいろな考えもあるし、自分が正解ではないという考えをしているのに、会社で先輩としてふるまうと、正解でないといけないような感覚になってしまってました。

また、営業はフィジカルな部分が多く(今度、営業=フィジカルについてもnote書こう)、ノウハウを知ったところで、実践で上手くできるまでにも努力と経験が必要です。さらに言えば、皮肉なことに、営業という仕事においては、臨機応変に100人のお客様がいれば100通りの対応ができることが最強であり、1パターンのマニュアル通りに対応することが最弱です。(一人じゃ食べきれない量の注文をしているのに「店内で食べますか?」と聞くみたいなのは営業としてはアウト)

教えるためには、ある程度のパターン化、マニュアル化が必要であることが、その正解でないといけないような気持ちと交わって、無理のある教育をするところでした。

古のタイプ分けでもある、「ソーシャルスタイル」(お客様を4パターンに分類)なんかも、僕のキャリアにおいては非常に大切なヒントになったので、今回のパワポでも触れたりしています。でもこういうパターン化のテクニックこそ、目安であって、絶対ではないんですよね。

教えるときには、「パターンやマニュアル化して共有しているけども、これは絶対でも、正解でもない。それどころか、マニュアル化の反対側に、(結果を出せる)できる営業というものの姿がある」ということを前提として、伝えることにします。


最後に

新卒向けの資料を作っていて、違和感が凄かったのですが、調べて考えてみて、スッキリと準備できそうな状態になりました。

たぶん、noteを書くという習慣がなければ調べていなかったように思うので、毎日アウトプットする習慣があることはいいことかもしれないなと改めて感じました。

では、また明日!



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