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我が子を素敵な大人に育てる方法_section6(全25)13〜14

こんにちは。

車に乗るときに、たまに「誰かに狙われてるかも…」と、謎の俳優気取りになってしまう、トッププロ家庭教師の酒匂です。

「我が子を素敵な大人に育てる方法」を紹介します。
※「子育てベスト100」をもとに書いています

今回はsection6 その13〜14です。
※過去記事一覧はこちら

section6 体力をつけるには?
〜「栄養と運動」で脳と体を強くする〜

section6 その13 「噛む力」をつける
〜よく噛むと頭も体も強くなる〜

 いまや、日本は世界でも子どもの虫歯が少ない国です。昭和40年代には9割以上の子どもに虫歯がありましたが、いまは虫歯のない子のほうが多くなり、小学生では45%と過去最低になりました。
 その一方で、短時間で食べられるやわらかいものが中心の食生活になり、きちんと噛めない子どもが増えているともいわれています。しっかり噛むことで脳の血流も大きく増加するので、脳が活性化されて記憶力が高まるなど、噛むことは学習効果を上げることにもつながります
 子どもの噛む力にくわしい歯科医の増田純一氏によると、噛む力の弱い子は、口の周囲の筋肉やあごが弱く、口がポカンと開いているのだそうです。この「お口ポカン」の状態の子どもは口呼吸になるため、のどの乾燥でウィルスや細菌に感染しやすく、扁桃腺がつねに腫れている状態になり、免疫力が低下します。また、くちびるも乾燥するので、ひび割れや出血のほか、歯肉炎や口臭の原因にもなります。
 噛む力がつくと口の周囲の筋肉が鍛えられるので、いつでも口を閉じて鼻呼吸をするようになり、風邪をひきにくくなります。噛む力は脳の活性化だけでなく体全体の健康にもつながっているのです。

「噛む力」をつけるにはどうすればいい?

■ 「あいうべ体操 」をする
 噛むために必要な筋肉を鍛えるため 、今井一彰医師が考案した 「あいうべ体操 」というトレ ーニング法があります 。
「あー」と口を大きく開ける
「いー」と口を大きく横に広げる
「うー」とくちびるを前に突き出す
「べー」と舌を突き出して下に伸ばす
 今井医師は、この体操を食前に10回ずつなど、1日30回行なうことを勧めています。声は出しても出さなくてもいいので、1回ずつゆっくりと行なうことで、口のまわりや舌の筋肉が鍛えられ、免疫機能アップにつながるといいます。

画像:—『子育てベスト100――「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』加藤 紀子著

■口の中をきれいにする
 虫歯になり、神経が破壊されると、噛む力が弱まるだけでなく、脳につながる神経も切れた状態になってしまうため、脳の成長にも悪影響を与えます。しっかり噛めるようにするには、虫歯をつくらないよう口の中をきれいにすることが欠かせません。
 ちなみに、虫歯に最もかかりやすいのは寝ているあいだです。就寝前に丁寧に歯みがきをすると、寝ているあいだは歯がきれいな状態になり、虫歯を予防できます。朝起きたときすぐにしっかりとうがいをするのも虫歯予防になります。
 毎食後の歯みがきが無理な日も、起きてすぐのうがいと、寝る前の丁寧な歯みがきは欠かさないようにします。

■ひと口 3 0回噛む
 厚生労働省が提唱している「噛ミング30」運動では、噛む力は生活習慣病を予防して、健康にも効果があることをうたい、ひと口30回噛むことを推奨しています。

■ガムを噛む
 増田医師によると、歯科医の指導のもと、子どもが奥歯でガムをしっかり噛むトレーニングをしたところ、噛む力が2倍になった例もあるそうですりガムを噛むときには、片方にかたよらず、両サイドの奥歯で噛む意識をもたせるようにします。ガムは歯科や薬局で売られている、キシリトールが90 %以上含まれているものを選ぶようにします。キシリトールは、虫歯になりにくい甘味料です。

section6 その14 「目」を守る
〜スマホ時代にケアすべきこと〜

 文部科学省が行なった「学校保健統計調査(平成30年度)」によると、「裸眼視力1.0未満」の子の割合は幼稚園26.68%、小学校34.10%で、小学校では過去最高となりました。
「裸眼視力0.3未満」だと小学校で1割弱、高校生になると約4割にのぼり、小学校でも高校でも過去最高の割合となっています。
 近視は遺伝もありますが、子どもたちの外遊びが減り、電子機器を扱う時間が増えたことも大きな要因とされています。
 電子機器が発するブルーライトは、網膜に到達するほどエネルギーが強く、近くで見るほど浴びる量が多くなります。とくに子どもの目はピントを合わせる調整力が強く、目の中に入る光の量も大人に比べて数倍多いので、電子機器から出るブルーライトの影響を受けやすいのです。
 また、大人は1分間に15〜20回ほどまばたきをしますが、子どもは角膜を覆っている涙の膜がしっかりしているため、2〜3分間まばたきなしで画面を見つづけることができます
 しかし、長時間画面に向かっているとやはり目が充血し、乾燥による角膜障害が起きます。
 小学校でもプログラミングの必修化や電子黒板、タブレットの導入など、パソコンやタブレットを使う時間が増えていくことから、目の健康を守るためのケアを行なう必要があります。

「目」を守るにはどうすればいい?

■1日30分の外遊びをする
 ブルーライト研究の第一人者である慶應義塾大学医学部の眼科医、綾木雅彦特任准教授は、日光に含まれるバイオレットライトには近視の進行を抑制する効果があるので、外遊びによって日光を浴びることを勧めています。
 子どもの近視の進行は世界的にも問題になっており、シンガポールでは子どもの目のケアに対する政策として、1日30分の外遊びを推奨しているといいます。

■スクリ ーンから目を離す
 ブル ーライトの影響は、目からの距離の二乗に反比例するといわれています。たとえば20センチと2メートルを比べると、20センチでは 2メートルのときの「100倍」も大きな影響を受けます。
 テレビを見るときはたいていの場合、1メートル以上離れているため影響は少ないのですが、顔から約20センチの距離で使用するスマートフォンや40〜50センチの距離で使用するパソコンでは、ブルーライトの影響はより大きくなります。
 ノートパソコンやタブレットを長時間使う場合は、モニターにつなぐと、画面との距離を60〜70センチほど空けられるので、ブルーライトの影響を和らげることができます。

■ 2 0分 、画面を見たら目を休ませる
 米国眼科学会は、「20─20─20ルール」を推奨しています。「20分」ごとに「20フィート」(約6メートル)以上離れた場所にあるものを「20秒」以上見るようにして、目を休ませるというル ールです。
 20分間スクリーンを見たら、遠くを見たり、目を閉じたりして、緊張していた目を休ませます。

画像:—『子育てベスト100――「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』加藤 紀子著

今回はここまでです

いかがでしたか?
「噛む力」や「目」は体のみならず、頭(脳)にも大きく影響します。
普段の生活習慣を変えることでお子さんの将来が大きく変わります。是非実践してみてください。

そして、本記事で、シリーズ完結です。
こちらに過去記事をまとめていますので、ご覧になりたい方は是非。
100項目紹介しましたが、全てやる必要はありません。できることから少しずつ実践してみてください!
みなさんの子育てが、楽しくなり、そして目に見えた効果が出ることを応援しています!

それでは素敵な1日をお過ごしください。
トッププロ家庭教師の酒匂でした。

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