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進捗報告: 漫画の執筆

少し間が空いてしまいましたが、季節はすっかり春になりましたね。
このところ漫画の執筆でいっぱいいっぱいでnoteまで手が回りませんでした。
ちょうど今日、2022年4月2日の午前に1話目ができあがりまして、リアルタイムで書こうと思っていた執筆の工程をお話しようと思います。

ネーム

最初は大まかにページの構成を描いたネームです。
この工程でページのコマの配置や各コマの構図を決めていきます。
前回の記事でお話しましたが、今回始めて漫画を描くこともありここの前に工程を1つはさみました。
B6サイズの無地のノートに1枚1コマの形でラフを描いていくというものです。この工程を挟むことで一度、構図を考えることに専念することができて、構図が出来上がった状態で配置を考えるというので頭を整理することができました。
実際にラフ→ネームという流れで描いてみて、このやり方は正解だったともいます。
ネームを描いてみてこの構図だと他と繋がらないとかこの構図が欲しいとか過不足が見つかることも多かったんですけど、ラフがたたき台になっていたので解決案を見つけることもとてもスムーズでした。
今は2話の執筆の合間にこの記事を書いていますが、2話のラフでは少しやり方を変えて、1枚1コマではなく1枚1段で横方向の情報をまとめる形にしています。こうすると小さいコマの扱いがやりやすいというのが発見です。

下書き

つづいて下書きです。
下書きは二種類のやり方を混在させる形を取りました。
まずはネームからパースを割り出してクリスタのパース定規を置きます。それからパースに合わせたアタリ線を引いて作業に入っていきます。

まずは人物や小道具等から。
人物や小道具は基本的に人物のプロポーションなどのアタリ線を引いて、素体を描いてというごく普通の流れです。
素体はA・ルーミスの本やモルフォ人物デッサンシリーズなどのやりかたを参考にしています。体はモルフォで紹介している箱や立方体で構成するやり方、顔はルーミスの「やさしい顔と手の描き方」で紹介している球体から顎や耳を描き足していくやり方で描いています。
今回、はるかの履いているスカートは足の動きに合わせて形が変わりやすいので腰から大腿部辺りまでは肉付けしてラッピングラインを描いています。このおかげで服を描くときに困らずにすみました。

背景は人物とは違って図形ツールを内側を塗るように設定して、大まかに形をとってディテールの形を重ねていくという形をとりました。下書きからペン入れまでワンセットになってる描き方です。

パース定規はスナップに設定すると図形ツールがパースの形に変形されて描かれるため、パースにそった長方形を重ねていくという方法です。
これだと建物などの向きの違う面などはその無機の数だけパース定規を作る必要があるので、そこはある程度目見当で別レイヤーに図形ツールで描いたものを自由変形したり多角形ツールを使ったりしました。
また、形の複雑なものは人物と同じようにフリーハンドで下書きしています。ただ、ペン入れはここではベジェ曲線を使っています。

ペン入れ

ペン入れの作業です。ここでの作業は紙での漫画のペン入れでGペン、カブラペン、丸ペンを使い分けるように複数の太さを使い分けました。
ぼくはなめらか線画ペンというCLIP STUDIO ASSETSで配信されているペンを使用しました。

ペンの太さなどはMarkdownで仕様書を作りそこでいつでも参照できるようにしています。

トーン、ベタ、ホワイト

仕上げの作業です。
トーンやベタ、ホワイトの作業を行うわけですがここで線画の調整も行っています。遠くのものを空気遠近法を表現するために線を途切れさせたり、線の強弱をつけたりです。
線の強弱は最初の段階の線画をマスクの作成に使うため直接編集せずに線を途切れさせたり痩せさせてたりを白いペンで描くためのレイヤー、線を太らせたりするレイヤーを作ったりと複数のレイヤーを組み合わせる形をとりました。

トーンは基本的にプリセットのものを使いましたが、そうじゃないものやグラデーションを伴うものなどはグレースケールで描いてトーンレイヤー化しています。

トーンにしろ線の強弱にしろ今後、表現を色々と学んでいかないといけないなと感じました。
これが1話目の今日の午前まで行っていた作業です。
ちょうどこの記事も書き終わったため、折り返しを過ぎた2話のラフに戻ろうと思います。


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