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MTG 概念のお話

mtgの初心者向けの説明がややこしいという話なので、ざっとした概念というか、考え方というか、例えというか、そういうのをダラダラ書こうと思う。凡そ筆者の解釈だから異論は大いに認める。


ルールについて

ざっと端的にmtgのルールをいうと、自分と対戦相手お互いに20点のライフを最初にもって、相手のライフを0にするゲームなんだ。
勿論、特殊な勝利条件、特殊な敗北条件は別にあるんだけど。
プレイヤーはmtgの概念としてはプレインズウォーカーという魔法使いで、魔法を駆使して、相手のライフを削る。
各々の魔法使いは自分の図書館(ライブラリーつまりデッキのこと)を持ちそこからランダムに魔法書を取り、魔法を行使する。
魔法を行使するのに必要なのは魔力(マナ)で、それは土地から引き出す。
魔法書には魔法と魔力源である土地の2種類がある。つまり呪文(スペル)カードと土地カードのことだ。
つまり、魔法使いは図書館から魔法書をランダムに取り出し、魔力源である土地を展開し、土地から魔力を引き出し、魔法書を消費して呪文を唱えることをお互いにするということになる。
ターンの概念は時間の経過で土地の魔力の回復や生き物の疲労、魔法使いが図書館から呪文書を持ってくる時間と考えるといいだろう。
魔法使いの能力は図書館から魔法書1冊を取り出すこと、土地を一つ展開する事が1ターンにできる事で、土地やクリーチャー等のアンタップは時間経過によって回復したとイメージするといいだろう。あと魔法使いは土地から魔力を引き出し、魔力の限り呪文を行使することが可能だ。
図書館の本がなくなると行使する魔法がなくなるため、敗北条件となるのもうなづける。実際に敗北するのは魔法使いが図書館から本を取り出すタイミングでおそらくは途方にくれて負けを認めるイメージだろうか?

土地

魔法使いはどこで戦うかわからないので自分の得意魔法を使う為、魔力をどこでも引き出せるよう魔法書(カード)にその魔力が出せる土地を格納している。魔法使いは1ターンに1回だけ格納した土地を展開できる。土地から引き出せる魔力は基本的に白、青、黒、赤、緑の5色と無色からなる。mtgはフォーマット(対戦におけるレギュレーション、ざっくりルールと思って欲しい)によって、入れられるカードの枚数が決まっているが基本土地はどのフォーマットでも入れられる枚数に上限も下限も存在しない。つまり、図書館に格納する数はすきに決めていい。
平地は白の魔力が出せる基本土地。
島は青の魔力が出せる基本土地。
沼は黒の魔力が出せる基本土地。
山は赤の魔力が出せる基本土地。
森は緑の魔力が出せる基本土地。
この五種類の基本土地はどのフォーマットでも使用可能だ。(厳密には違うがそういうものと思って欲しい。)
さらにこの五種類の基本土地は冠雪しているものも存在する。冠雪の基本土地からでる魔力は氷雪マナといって、氷雪マナを参照する呪文や能力が存在するんだが、特にここでは説明しない。
さらに無色のみ出る基本土地、荒地が存在するがこれは使用できないフォーマットが存在するので、使用前には使用可能かどうか確認が必要だ。
基本土地でない土地も存在する。
基本土地でない土地はそのフォーマットによって入れられる枚数に上限がある。
基本でない土地は基本でないだけあってマナを生み出す以外にも様々な能力を持っていることがある。色1色ではなく、複数の色を生み出すことが可能な土地も存在する。

平地 かつてはタップしたらマナが出るんやでって書かれていた。


クリーチャー

よくRPGをやる人にはお馴染みの召喚呪文。同様にmtgでも呪文書の魔法を行使する事で生物が出てくる。
イメージとしては呪文書がそのままクリーチャーに変わって戦場に出るのが適当か?なので、手札に戻る時や墓地に置かれるときは呪文書(カード)の形で置かれる。
基本的には魔力の大きさに比例して強くなる。
特段維持に何かが必要としない限りは命の限り魔法使いの為に戦ってくれる。
指示は出さないといけないけど、魔法使いの命令には絶対服従だ。たまに血の気が多いのか毎ターン殴らないといけないやつもいたりするが、基本的には指示には従ってくれる。
攻撃するとパワーの分ダメージを与えるし、タフネス分ダメージを与えられると死亡して、墓地に送られる。
クリーチャーのダメージはターンの終了時にクリンナップステップというタイミングがあり、この時にダメージなどは回復する。つまり、ターンを跨いでダメージは蓄積されない。
クリーチャーの能力については別の機会で記事にするとしよう。 

クリーチャー 右下の数値で/の左がパワー、右がタフネス


ソーサリーとインスタント

ソーサリーは使える魔力の限り自分のターンにしか行使できない強力な魔法。
インスタントは使える魔力の限りほぼいつでも使えることができる魔法で基本的にはソーサリーより弱い魔法。
基本的には魔法書(カード)1つに1つの魔法が使える使い捨てで使い終わったら墓地に置く。
効果については多岐にわたるので省略。とりあえずはそのようなものと覚えておけばOK。

ソーサリー 強力な効果を持つ
インスタント このカードは過去のカードなので異常に強いが、現在の効果はもう少しマイルド


エンチャント

イメージとしては魔法陣や呪いが近い。
クリーチャーなどのパーマネント(戦場にあるオブジェクトは種類問わずパーマネントという)につけるものはオーラといい、そのオブジェクトが戦場を離れたら、付いているエンチャントは墓地に置かれる。
戦場そのものにつくエンチャントは戦場にある限り効果が発動し(起動にコストが必要なものもあるが)、エンチャントに効果を及ぼすなんらかの呪文や能力が影響するまでゲームエンドまで戦場に存在し続ける。
勿論、オーラもエンチャントに効果を及ぼす呪文や能力の影響をうけうる。
エンチャントでかつクリーチャーというものも、条件を満たせばクリーチャーになるエンチャントも存在する。
クリーチャーでかつエンチャントであるものはエンチャントに効果を及ぼす呪文や能力の影響を受ける他に、クリーチャーへ効果を及ぼす呪文や能力の影響をうけうる。

クリーチャーにつくエンチャント、オーラ
戦場に置物としておかれ、全体的に効果を及ぼすエンチャント、なおこのカードは相手の黒のクリーチャーも強化する。


アーティファクト

イメージとしては武器、道具、機械、装置。
魔法として行使するとそれになり、戦場にでる。
かつては無色のものばかりであったが、いつ頃からか有色のアーティファクトも存在するようになった。0マナのものも存在する。
装備品はエンチャントのオーラのようにクリーチャーについて装備したクリーチャーに効果を及ぼす。
置物のように場に出て、装備にはコストが必要。
基本的には自分がコントロールするクリーチャーにしか装備できない。エンチャント・オーラと大きく異なるのは装備品の場合装備しているクリーチャーが死亡しても一緒に墓地には置かれないこと。
銃を持った人が撃たれて死んでも銃はそこに残るでしょって理屈。
置物のアーティファクトは装置、場にある限りは仕事をし続ける。わかりやすくいうと存在し続ける限り空気清浄機みたいに仕事をし続ける機械でものによっては起動にコストを要求してきたりもするんだけど、そこはエンチャントと同じ。
アーティファクト特有のものとしては乗り物がある。搭乗コストはクリーチャーのパワーで、搭乗コスト分以上のクリーチャーをタップするとこでクリーチャーになるアーティファクト。
ただし搭乗してクリーチャーになったあと搭乗したクリーチャーは実際に乗っているわけではなく、わかりやすくいうとエンジン始動に力がかかったという感じ。
だからクリーチャー化した乗り物が戦闘やその他要員で死亡したとしても搭乗したクリーチャーにダメージが与えられたりするわけじゃないんだ。
実際、我々が乗り物にのって乗り物が全損するような事故にあったら搭乗者の我々もただじゃ済まないことが多いんだけど、mtgの乗り物は搭乗したクリーチャーには基本的には何の影響もない。
ものによっては条件次第で搭乗したクリーチャーはに何らかの効果が発動するが、それは乗り物自体の能力で誘発することがほとんどだ。
mtg黎明期からアーティファクトでもあり、クリーチャーでもあるものというものが存在するんだが、これもエンチャントでクリーチャーであるものと同様アーティファクトであるのでアーティファクトに効果のある呪文や能力の影響をうけうるし、クリーチャーでもあるのでクリーチャーに効果のある呪文や効果の影響を受けうる。

置物のアーティファクト、自分にも相手にも効果が及ぶ
アーティファクトクリーチャー アーティファクトクリーチャーは古くから存在する。

プレインズウォーカー

mtgのプレイヤーと同じ呼称が使用されるパーマネント。
mtgのストーリーは様々な次元の様々な魔法使いが度々登場する。彼らはクリーチャーとして魔法書(カード)になることもあれば、我々と同様魔法を行使するプレインズウォーカーとして魔法書となることもある。
彼らは戦場にでるとマナの代わりに忠誠度能力を増やしたり減らしたりして我々のために能力を使ってくれる。
忠誠度能力は1ターンに1度だけ行使することが可能だ。
忠誠度は彼らの命の源でライフみたいなものであり、それがなくなると墓地に送られる。
プレイヤーと同様、クリーチャーの攻撃先にプレインズウォーカーを指定することが可能だ。
攻撃されたプレインズウォーカーは攻撃したクリーチャーのパワー分、ライフと同様に忠誠度能力が減る。

プレインズウォーカー 一番下の忠誠度能力-7の効果は俗に奥義と呼ばれる

トークン

パーマネントとして存在はするんだけど、魔法書(カード)としての実態がないもので主に生成するという表現がされる概念。
今まではカードがそのままパーマネントになるって表現をした。
つまり、死亡すれば墓地に実態のあるカードとして置かれるし、手札に戻るときも同様にカードとして手札に戻った。一時的な追放をされてもカードとして実態が戦場に戻ってくる時に担保してくれた。
しかし、トークンはどのようなパーマネントの種類であったとしてもカードとしての実態がない。
そのため、墓地に置かれるのは存在の消滅なので、処理としてはあまり関係ないが、手札に戻すまたは一時的に追放するなどの処理をする場合は実態がない為そのまま消えることとなる。
だからトークンに対しては手札に戻すカードや一時的に追放する効果のあるカードというものは破壊するカードとほとんど同義と考えて良いかもしれない。
トークン自体は基本的にどのような種類のパーマネントにもなりうるので、基本的な性質はそのパーマネントの種類に依存する。

トークンの一例、これはパックの付録のカードだが、別にこれを使用しなければならないわけではない。お互いのプレイヤーがわかるものであれば何でも良い。かつては小さい人形が付録でついてきたこともあった。

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